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カテゴリ:ツブコのスタンド・バイ・ミー
お父さんのお友達の、ナガオ教授が、近所に引っ越してきました。
今日はそのお祝いのパーティーに、一家でおよばれです。 * わたしは 「<いいお洋服>で行くのよネッ」と、 大好きな水玉もようのワンピースを目に浮かべながら、 お母さんにたしかめます。 「そうよ、クローゼットの部屋のいつものところに、 ソックスといっしょに揃えてありますよ」 「もう着ちゃっていい?」 「そうね。いいけど、よごさないようにしてね」 「やったあー!」 * わたしはクローゼットのお部屋にかけて行きました。 ところが、いつものところに、水玉ワンピースがありません。 かわりに、紺色の服が、かかっています。 それは、【青空学院初等科】の、制服でした。 そこへおかあさんが、入ってきました。 * 「わたしのいいお洋服、出てないよ。どこなの?」 「いいお洋服って、これが、今日着て行く、いいお洋服よ」 「(えっ!) ちがうの、わたしの思ってるいいお洋服って、 水玉のワンピースのことだよォ」 するとお母さんは、 「ナガオ教授のパーティーには、制服がいちばん合ってるのよ」 と、言いました。 そうして、制服をかかえて襲ってきました。 (水玉着たかったのに) わおわおと泣きましたが、だめでした。 * お母さんは、わたしのナミダまみれの顔を、上手によけながら、 テキパキと服を着せてしまいました。 「ほらどーお。鏡をみてごらん。 四月から、あなたは【青空】の新一年生なのよ。 お母さんはそう言って、わたしのアタマを鏡のほうに、ねじりました。 ☆ 「おわっ!」 ☆ 鏡の中には、 大きな腹話術の人形が立っていました。 手と首が、だぶだぶの服の中にひっこんで、 長いスカートの裾から、足の先がチビチビと覗いています。 「 だっぶだぶうぅー! やだぁー、こんなのおぉぉぉぉぉぉぉぉーわわ~~~~ん」 わたしは、くちびるを爆発させながら、力いっぱい吠えました。 おかあさんは、言いました。 「コドモはすぐ大きくなるからね。オーダーのときに、 ”一年くらい先を見越して、大きいサイズにして下さい”って頼んだのよ。 これでいーんです」 * わたしは、早く大きくなるために、たべもののスキ嫌いをやめて、 がんばろうと、おもいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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