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テーマ:心の病(7246)
カテゴリ:自分の『うつ病』について
うつ病になった人は分かっているけど、
うつ病にならないと絶対に分からないことがある。 私は、身近に躁うつ病を患っている人がいたため、 自分がうつ病になる前に、うつ病の本を3冊ほど読んでいた。 そして、うつ病については分かったと思っていた。 ところが、知っておかなければならない重要なことが 医師により著されたうつ病の本には書かれていないことを、 自分がうつ病になって初めて知った。 ・励ましてはいけない ・気分転換に旅行に行こうと誘ってはいけない こんなことを、本には書いてあった。 けど、本当に知らなきゃならないことは こういう、うつ病患者と向き合うときのテクニックじゃない。 自分自身がうつ病になって分かった。 うつ病の患者さんを見守る人に知っておいてもらいたいこと、 それは 『うつ病の患者さんは、苦しんでいる。 それも想像をはるかに超えるレベルで苦しんでいる。』 このことに気付いてあげられなかった。 確かに、医師の書いた本にも書いてあった。 だけど、こんなにも苦しいということを教えてはもらえなかった。 うつ病の人は、怠けているのではないのです。 動きたくても動けない病気なのです。 ひどい風邪をひいている人に対しては優しく接してあげるのに、 うつ病の人に対しては、「気のせいだからもっと努力しろ」という。 それは、ひとえに、うつ病が苦しいものであることを 知らないからだと感じている。 うつ病の患者さんは、ものすごく苦しんでいるのです。 死んでしまいたいほどに苦しんでいるのです。 残念ながら、うつ病にならないと、この激しい苦しみを 実感することはできません。 だから、苦しみを共有して欲しいとは思いません。 それでも、うつ病は激しく苦しいものであることを 知識として知っておいてください。 そうしたら、うつ病の患者さんへの接し方も 自然と変わってくるものです。 風邪をひいて苦しんでいる人を、さらに苦しめるようなことを しないのと同じように、 うつ病で苦しんでいる人を、さらに苦しめるようなことは しないようにできるはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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