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テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:自分の『うつ病』について
1回目から間が開いてしまいましたが、続編です。
講演会を聴講することで、 香山リカさんに対する私の考え方が変わったのですが、 それは講演会の内容が素晴らしかったからではありません。 (講演会の内容が素晴らしくないとも言いませんが) 講演会の内容は、彼女の考えをしっかりと伝えたものでした。 うつ病を中心にメンタル疾患に悩む人が多数いる社会については、 いろんなとらえ方ができるのでしょう。 彼女の考えは、私なりに理解したつもりです。 ただし、無条件に同意できるものではありませんでした。 それなのに、彼女を信頼できる人だと感じた。 その理由は、講演中の彼女の表情からでした。 講演会では、彼女が精神科医になった背景から話し始めました。 そのときの彼女は、表情は穏やかな感じで、 ときどき笑顔も見せていました。 次に、日本ではメンタル疾患への理解が進んでいったという事実を話しました。 メンタル疾患が病気として正しく理解されるようになり、 その先には、メンタル疾患が予防される社会になるだろうと、 精神科医たちは予想していた事実を話しました。 このあたりまでは、表情は自己紹介のときと変わりはないように 私は感じていました。 ところが、話しがさらに進むと、彼女の表情が曇ってきます。 精神科医が引っ張りだこになる社会に日本がなっている事実を 話したときからです。 さらに彼女の表情は変わってきます。 日本でメンタル疾患が増加した理由を、 彼女なりに考察した意見を述べ始めたときからです。 内容は、暗い話題でした。 会場にいる人たちの表情も暗くなっていることに気付いているのでしょう。 ときどき、おどけたようなジョークを交えて、 会場に笑いを起こさせます。 そのときの彼女の表情は、 会場に笑いを誘うかのように作り笑いをしていました。 今の社会は暗い出来事だらけだけど、 将来の社会は明るくすることができる。 そのための彼女からの提案で講演会は締めくくられました。 彼女の表情の変化から、私は人間味のある暖かさを感じました。 そんな暖かい人間が、病気で苦しんでいる人を さらにおとしめるような本を出版するはずがない。 私はこう考えるようになりました。 私は病気です。 うつ病です。 考え方にも全身に現れるいろんな症状は、 性格や考え方のものではないのです。 そのことにもう迷うことはありません。 病気なのだから、治療すれば治る。 しかも、うつ病は「治療すれば必ず治る病気」なのです。 治療に積極的に取り組む意志がより一層強くなりました。 講演会の話題はまだ続けて書くつもりです。 本日、入村しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月20日 17時22分52秒
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