カテゴリ:タイを食べる!
またタイに関する日本語文献についての「クレーム」であるが、数多あるタイの紹介文献の中には、タイに関する知識がない方でもとっつきやすいようにタイにしかないモノについても日本語に無理やり置き換えて表記していることが少なくない。親切なつもりなんだろうけど、それが場合によっては誤解となり、逆にタイへの興味を損なうこともあるので、その辺の例をいくつか紹介したいと思う。今日は「クイッティアオ」編。
タイで日常的に食される麺といえば「クイッティアオ」という米の麺があるが、これがしばしば「タイラーメン」というコトバで紹介されている。「ビーフン」と訳されることもあるが、これは気持ちとしては賛成しがたいが同じ米原料の麺なのでギリギリ許容範囲。でもやっぱ違う!小麦粉原料のラーメンとクイッティアオは「似て非なるもの」どころか「別モノ」。うどんやそばを「日本風ラーメン」と外国人に言われたら同意できないでしょう? わたしがタイに全く興味も知識もなかったころ、職場の近く(当時は日本ですよ)に「タイ国ラーメン」という店があり、これがまさに「クイッティアオ」のお店であった。ある日、今日の昼メシはどうしても「ラーメン!」という気分のときがあって、ちょうどそのとき目に入ったのが「タイ国ラーメン」の看板。今にして思えば「タイ国ラーメン」はおいしいクイッティアオを食べさせてくれる店なのだが、濃い~ラーメンを勝手に期待して入ったら淡白な麺のクイッティアオが出てきたので、そのときのショックは大きかった。コーラと思って飲んだらアイスコーヒーだったようなモン(何じゃそりゃ・・・)。看板が「タイ国ラーメン」でなく「タイ風ヌードル」とか無難な表現であれば最初から変な先入観を持たなかったのに・・・。 以降、タイへの訪問が実現するまでの長い間、「タイ国ラーメン」がわたしの昼メシの選択肢から除外されてしまっただけでなく、タイめしは「まずい」という誤解まで持ってしまった。自分のことながら今から考えると信じられない。 提案!! クイッティアオを説明する際は無理に訳さず、 「クオッティアオ(タイで一般的な米原料の麺)」 と原語のままにするか、 「タイヌードル」「タイ風麺」 とか意味は広すぎるが一般的なコトバを使用して、読者が無用の先入観を持たないように配慮してほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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