タイの食堂・レストランでは、カナーリ頻繁に注文してない品を持ってくることがある。店員が単に運ぶテーブルを間違うだけなのだが、自分が頼んだ記憶のない品が来たときは、手をつける前に同行者に「これ注文した?」と確認した方がよいだろう。以前の日記で、運ばれてきた料理をバクバク食ってしまったあとに注文してない品であったことに気付き、店員に指摘すると食い散らかしたあとの皿をそのまま頼んだ客のテーブルにひょいと移してしまった話を紹介したが、そういうのも含めてこの国は概してテキトーだ。
お勘定の際にもきちんと伝票を確認するべきだ。現地人は念入りに時間をかけて確認しているのが常だから、店員の顔色など気にする必要もない。タイスキチェーン店の「MK」では勘定を頼むと店員の方から「伝票をチェックしてください」と客に確認させるシステムとなっている。タイではこういうのがサービスのひとつとして成立するのだね。
住居近くのなので頻繁に通っているソイ・トンローのパクソイ(入口)にある食堂は、店は狭いのだが歩道にテーブルをずらーっと並べていて毎日大盛況なのだが、ここのいい加減さは最高だ。おもしろいことに「お勘定」をするときに伝票で計算するのでなく、おばちゃんがテーブルに来て「食ったあとの皿」を見て計算するシステムとしている。回転寿司みたいに均一料金でなく当然料理によって料金が違うわけだし、食ったあとの皿から何十種類とあるメニューの中の料理を特定するのはどう考えても難しいでしょう。案の定わからないときは「これなんだったの?」と聞いてくる。なんでこんな不合理なシステムにしているのか全く理解に苦しむ。
昨夜もローカル向けの食堂で「注文してないよ」と文句を言いながらメシを食っていたら、この季節には珍しい豪雨でアッという間に道路が冠水してしまった。その前の夜はいきなりの突風で近所のマンションの門が倒壊したりとか、最近のタイ情勢の不穏な空気を象徴するような不吉なことがいろいろ起こる。混沌とした状況のまま週末の「総選挙」を迎えるが、さてさてどうなることやら・・・。