カテゴリ:トホホなタイ暮らし
本ブログはタイについての「お気楽なネタ」に終始して「時事ネタ」は控えるという方針だったのですが、さすがにバンコクにいながら「クーデター」という大きな出来事を語らないというわけもいかないので、ここ数回はクーデター関連のことを書きました。早く「暇ネタ」に移行したいのはヤマヤマですが、今回までは時事ネタを続けましょう・・・。
早くも政変から10日が過ぎ、いまだに戒厳令下にあるとはいえバンコクは平穏そのものです。その間に「スワンナプーム空港正式オープン」というもうひとつの大きな変化があり、オープン前日は機材の移転のためにトラック1000台を超える輸送体制が敷かれたとのことで、バンコク都内はハンパじゃない「大渋滞」でエライい迷惑でした。 そんな中で、自分の業務に少なからず影響があるものですから、政変関連の情報がいろいろとと集まってきました。報道できないような要素まで含めて「点」と「点」をつなげてみると、まさに「その時歴史が動いた」っていうカンジの激動のストーリーになるのです!!遠い先かも知れませんが、そのうち全容が全て明らかにされるときが来るでしょう。 ゲストさんたちも述べているように、政変はまだ終ったわけではありません。近日中に暫定首相および組閣人事と暫定憲法が明らかになるのですが、この経緯によっては暫定政府に対する反対運動なども台頭してくる可能性も否定できません。先週末もサイアム・パラゴン前でクーデター反対の集会があるとのことで、付近に近寄らないようにとの通達が日本大使館から回っていました。民主主義統治改革評議会による「5名以上の政治集会禁止」の布告によって「制圧」の可能性があったわけですが、幸い大きな混乱はなかったようです。 今はタイ国内では政変に対する評価は好意的ですが、暫定政府に対する反対運動、暴動などを対抗勢力が仕掛けてくることも充分考えられます。対応を誤って「流血の事態」となってしまったら、対抗勢力は国際社会にも訴えて暫定政権への批判を強めてくるでしょう。特に地方ではタクシン政権による貧困層対策を支持する傾向が強く、まだまだ総選挙による民主政権成立までは予断を許さないといえます。 一方で、暫定政府ではタクシン政権の「金権」ぶりを暴くことが最も有効な対応策でしょう。早期にアッと驚く「巨悪」が次々に摘発されていくものと予想されますが、世界的にも未曾有の大疑獄となるかもしれません。それがクーデターの必然性を国民に再認識させることになるのでしょう。既に暫定政権周辺では今回の政変は「クーデター」でなく「革命(レボリューション)」である、と言われているようです。 なにより無血のまま民主政権が成立し、長い目でみてタイ経済の安定と発展を期待するばかりです。 (うーん、こういう新聞の社説みたいな文章は自分で書いててイマイチ好きになれんなあ・・・。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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