カテゴリ:よもやま
これはなかなか凄い・・・。今まで概要レベルというか断片的にかじっていた知識が、これで点が線につながったカンジがします。
日本中枢の崩壊 古賀茂明著/講談社 現役経産省官僚の「内幕暴露本」という先入観と、本のタイトルの胡散臭さで期待してなかったんですが、こりゃ買って正解でしたワ。ってかよくこんなの出版できましたね。興味ある方は早めに入手した方がいいかも知れませんよ。今後書店から消滅しても全く不思議ではありません。それだけ具体的な実名と実例とともに官僚の生態や政治家、マスメディア、民間との絡みが克明に記されています。 特に、今までいまいちわからなかった財務省の権力の源泉についてかなり明快に記している記述があり、勉強になりましたわ。長妻厚労相を失脚させるプロセスも触れられており、そこもなかなかのもんですぜ。なるほど、メディアのインチキな報道はこうやってコントロールされとるんだ。 今までは、官僚が国益よりも省益や天下りポストの確保に汲々としていることは知っていながら、それでも、やはり一部の官僚は極めて優秀で、夜を徹して国のために働いているのだろうと根拠もなく信じていましたが、本書ではそれをほぼ全否定しています。わたしも見解を改めなきゃならんなと思いました。 一方で、本書の著者が全官僚を敵に回しながら自分が正しいと思う政策を推進していくクダリには、なかなかパワーをいただきました。(まあご自分の回想録ですから本当は第三者評価も見たうえで判断すべきなんでしょうが。)四面楚歌の中でこれだけ信念を貫けるのは凄いことですね。なんだかんだ言いながら周囲に迎合することの多いワシには、なかなかよい刺激になりましたわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[よもやま] カテゴリの最新記事
|
|