カテゴリ:よもやま
さて、さて、わが人生で初の「入院」&「手術」がケテーイ!!
まあ、これからの余生でビョーインのお世話になる機会はきっとあるでしょうから、今回はちょうど短期の「体験入学」みたいなもんと捉えればよいでしょう。 最初のトピックは、「点滴の針」を刺すってやつ。短時間なら経験ありますが、入院中は四六時中点滴やら抗生剤やらの管が常につながっているので、針はさしっぱなしのようです。 早速担当の看護師さんが「はいっ!今回は一番大きい針を使いますんで、痛いですよ~!」と邪悪なことを言い始める。「ちょっと痛い」とか「ちくっとします」とか奥床しい表現ができんのかよ!?いずれにしても、定食屋だと「ランチタイムは大盛り無料ですがどうします?」と聞かれれば「並でいいです」と返せるが、ビョーインでは「いえ、中ぐらいの針で結構です」とは答えられんじゃろう。「はい!遠慮なくヤっちゃってください!」と開き直るしかない。 んなワケで、看護師さんは遠慮なく「ちくっ」ではなく「ぶすっ」と針を挿入するが、瞬間に「鮮血」が「ぶばっ」と飛び散ってあたりが血まみれになっちまった。うーん・・・ビョーインって野蛮なことする場所やなあと驚いていると、看護師さんも慌てた様子で、「すっ!すいませんっ!いい場所に当たり過ぎちゃいましたっ!」と後始末にわらわ(涙)。 まあほどなく出血は止まったが、悪いことにベッドの側には見舞いにきてくれた「オリちゃん」(4歳)がいて、まんじりもせずに一部始終を見つめている。オリちゃんに「怖かったか?」と聞いてみると、「こわくないよ。血ぃがでたんでしょ?」と平然としている。やはりコイツは大物だわ・・・。看護師さんも「ごめんね~。殺人事件の現場みたいになっちゃったね~!」と謝っているが、そういう幼児に理解不能な謝り方はよせ! ハイライトの「全身麻酔」の「手術」は2日目だ。皮膚を切開してプレートとスクリューで関節を補強するやつだ。どうせなら高性能なメカを埋め込んで世界最強の右手に改造してもらうべきだったが、ついうっかりして頼みそこねてしまった。 テレビでよく見る「手術着」に着替えて、病室から「手術室」にベッドに寝かせられて連行されるときは緊張の「ドキドキ」よりも「ワクワク」の方が勝ってしまっている。愉快で顔がへらへら笑っていたみたいで、エレベータで乗り合わせたばあちゃんが怪訝な顔で見ている。 「手術室」に着くと、担当の医師が「麻酔で寝てる間に終わりますから」と説明してくれる。 ふん!こんな貴重な体験なのに寝てる場合かよ!?ゼッタイ起きてて一部始終を見るのぢゃ!と気を張る。しかし麻酔を打つときに「はい、しみますよ~」と言われて、「ほんとだ。つめた~~~い・・・・・・・」・・・・・あとは記憶がない・・・(涙)。 次に起きたときは、「震度3」の地震で目が覚めた。周囲がわいわい騒いでいるが、徐々に自分が今ビョーインにいて、不覚にも既に手術が終ってしまったことがわかってきた。看護師さんが「あっ!目が覚められましたね!奥さんも心配して来てくれてますよ~」と言っているが、ここでシンプルに起きてもつまらんので、記憶がなくなったフリをして「えー・・・あー・・・すみません・・・そこにいる綺麗な女性は誰ですかぁ・・・・」とカマしてやると、みんな大爆笑してる。 まあ奥さんへのリップサービスにはなったが、みんなもちょっと何かおもしろくつなげろよ。 手術当夜は「鈍痛」が結構激しくて、寝ることも困難であった。わたしは変なところで偏屈で、痛みぐらいでナースコールを押してたまるかと、うんうん唸りながら痩せガマンをしておった。 こういうときにいつも「超能力」を発揮するのがうちの「ジェーンさん」で、面会時間をとうに過ぎているのにわたしの危機をなぜか察知して病室に駆けつけ、ナースセンターに行って状況を説明してくれたようだ。おかげできれいな看護師さんが来てくれて、おケツに坐薬を挿入してくれた(恥&嬉)。 ほんとジェーンさんの超能力はすごくて、以前もわたしが残業続きで疲労しきって、ある日深夜3時ごろの帰り道の路上で気を失って倒れてしまったことがあった。そのときも、どういう能力で察知するのか、ジェーンさんが颯爽と現れて救ってくれたことがある。ほんまワタシには過ぎたすごい奥さんですわ。 まあ書くことといえばこれぐらいで、あとは、ひたすら「ヒマ」っっっ!!! 前回も書いたように、いくら負傷での入院といはいえ、休んだ仕事を誰かが代わりにやってくれるような素敵なシステムは零細企業にはないので、ビョー室にもパソコンやらモバイル端末やら資料やらの仕事道具一式を持ち込んではいる。しかし骨折している右手が使用不能なだけでなく、左手には点滴やら抗生剤やらの管が常につながってるし、足にも正体不明の装置がついていて、とてもわさわさと仕事できる状態ではない。読書すらままならない。 本当は1週間ぐらいの入院が基本だといわれたが、冗談ぢゃない!!手術翌日には担当医師に「もう退院します」と宣言し、さっさと荷物をまとめて撤退しちゃいました。痛いとか言ってる場合ではないんだってば!! んなわけで、「人生初入院」はわずか3日でしたが、「痛み」と「血」と「ヒマ」との戦いでありました。人間健康がなにより一番だと、いつもながら痛感しますね。 しかし、ビンボなワタシにとってもっとも痛いのは、「骨折」の痛みでも「注射」の痛みでも「手術」の痛みでもなく、「出費」の痛み・・・。今後の支払いも含めると20万円は超えることでしょう。昨年の「引越しビンボー」に引き続き、今年は「治療ビンボー」で、早くも年内の貯金は「完全消滅」。 またまたバカンスは断念するしかなさそうです・・・(泣)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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