カテゴリ:チェンマイの日常
義兄(ヨメっこ「ジェーンさん」の兄)の「ケッコン式」の続きです。
前回は、午前中に行われた身内のみの「婚礼」の様子を紹介しましたが、今回は夜に行われた「披露宴」を見てみましょう。 午前の部が終わってから「披露宴」までは時間があったので、一旦帰宅して開始予定時刻の「19時」に再び会場入りします。・・・って、午前の部で「タイ人の時間のルーズさ」を痛感したばかりなのに、なんで「定刻」に会場入りするんや!? はい、午前8時というのは「朝早く」なので、タダでさえルーズなタイ人が時間通りに来ることは99%ありませんが、「夜」の場合はタイ人のみなさん「さっさと来て早く帰りたい」という心理が働くため、定刻よりやや遅れる程度で済むことが多いのです。 は?タイ人ってそんなモンなんか? はい、そんなモンです。 といいつつ「親族」のワレワレは、郊外からお越しのお客さんをホテル入口で出迎えたりとかで、会場入りは30~40分は遅れてしまいました。 そろそろヤヴァイと、慌てて披露宴会場へ向かいます。 会場と思われるホールに入ってみると、夥しい人数が集まってるエラい盛大なパーティだったので、「あっ!間違えました~!スンマセンっ!」と一旦引き返しかけましたが、ふと前方スクリーンを見ると見慣れた義兄の写真が写っているではありませんか! なんじゃこりゃ~~っっ!! (C) Yusaku Matsuda ホンマにアノ義兄の披露宴なんか!? 来場者は少なく見積もっても300人・・・いや400人以上はいるかも いやね、先月のハナシですが、ワタシが義兄から無償で借り受けてたバイク「ギンナリー号」ですが、結婚式絡みで生活もママならないほど困窮しちゃったとかで、「どうか買い取ってくだせえ・・・」と義兄からお願いされ、それなりの金額でバイクを正式に譲り受けたりしたんですよ。 それほどなんで、まあ午前中の「ゴージャスな婚礼」でカネは使い果たしたろうから、披露宴はショボイもんだろうとタカをくくってましたが、見事に裏切られました! 驚いてるバアイではなくて、さっさと席につかなくては・・・。 で、親族席はどこかと探し回りますが、テーブルは全部塞がってて、親族がまとまって座れる席が無い!! 会場係みたいなスタッフに聞くと、席は決まってなくて来場者が好きなところに座ってしまったので、各テーブル1席ずつぐらいなら空いてるんでバラバラに座ってください、なんてトンでもないことを抜かしやがる!! アホかオマエは!!こちらは高齢者とか幼児もおるんやぞ!コトもあろうに「親族」の席がなくてコドモが単独で他人に混じって座るなど、常識で考えておかしいと思わんのか!! てなことを言っても常識が全く通じないのがタイランドの素敵なところ・・・ 会場係も「メンドくせーなオーラ」を発散しながら新たなテーブルの用意をスタッフに指示しました。 めでたい席ではありますが、こちらも不愉快モード全開になってきました。 そうこうしてるうちに、いかにもっぽい「司会者」が2名登場。いわゆる日本人のワタシたちがイメージするような披露宴の「司会進行」でなく、ほんとに「歌謡ショー」みたいなカンジ。 日本でも超有名歌手とかが披露宴のテレビ中継やったことがありましたが、あんなイメージっす。 だんだん書いててメンドーになって来たんで細かい描写は省略しますが、プロっぽい司会がテレビのショーみたいな興行くさい進行をしてるのは違和感アリアリです。 「華人系」の新婦家の方はこういう晴れがましい席は慣れてるんでしょうけど、生まれてこの方ほとんどチェンマイの片田舎から出たことのない、大変失礼ながら「田舎モン」の義父・義母は、緊張しまくりで表情が固まってます ケーキカット、シャンパンタワー、ブーケトスなど、晴れがましい演出が続きますが、どれもゴージャス仕様・・・ もうええわ・・・今日はこの辺にしといたれや!・・・と言いたくなったところで、ようやく新郎新婦が各テーブルを回り始めます。 それはいいんですが、ステージではなんとプロの歌手(多分)による「歌謡ショー」が始まりました。 タイはおろか、日本でも経験したことないようなゴージャスな披露宴ですが、前回も書きましたけど、いかにも「分不相応」!! 生活費も足りてないような者がどんだけ見栄張ってんねん!! ヨメっこ「ジェーンさん」も途中から明らかに不機嫌になり、歌謡ショーの歌手が3人目になったときに「もう帰るで!!」と言って、本当に帰ってしまいました ・・・というわけで、豪華絢爛な披露宴の顛末を見届けることなく「途中退場」しちまいましたが、なんだか自分らがやったときのような素朴で暖かみに満ちた「婚礼」を想起すると、ゴージャスであればあるほど義兄が気の毒に思えてきました。 ワレワレのときはホントよかったと思うよ。婚礼の装飾やら料理の準備は、村のひとらが前夜からワイワイ集まってやってくれたし、当日はご祝儀なんてロクに準備できない近所のオッサンがくしゃくしゃの20バーツ札をハダカで持ってきましたが、ウチらの家族は「来てくれてありがとうな。料理はいっぱい持って帰ってくれや~」と素直に喜んでたし、ほんとよい思い出です。あのとき義兄は写真係を買って出てくれたんだっけ。 それに比べりゃ、イチ面識もない司会者や歌手がどんだけ雇われて出てきても、感動も感慨もありませんワ・・・。 カナーリ辛辣に貶してしまいましたが、実はこうした「華人系」のやり方に馴染まない「純粋タイ族」のわが実家との「確執」が婚礼後に表面化したようで、詳しい説明はしませんけどビミョーな状況になっているようです。 家と家とのつながりが難しいのは、残念ながらタイも日本も同じやね。 ワタシなんぞが状況の改善に貢献するにはムリですが、まあお互いにアタマを冷やしてから話し合えばよいでしょう。間違いなく「誰も悪くない」んですから・・・。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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