ソフトオープンから早くも10日間が経過した「Cafe & Dining COTO COTO」ですが、今日は当店の「初代シェフくん」のことを書きましょう。
開店準備はずっとワタシとヨメっこ「ジェーンさん」の二人でドタバタ進めてきたのですが、ソフトオープンの「前々日」になっていきなり「コックさん」が面接に来るという。 東京在住時にお世話になった(お世話した?)大田区のタイ料理店の現シェフさんがチェンマイ出身なのですが、彼がウチのジェーンさんのことを気にかけてくれてて、今度開店するわれわれの店の戦力として、自分の「弟分」を紹介したいのだという。 折角の好意はありがたいですが、まずは会ってみないことには・・・ で、やって来た「シェフくん」(仮名)は、若いが落ち着いたカンジの青年。なんかワタシが名古屋の協力会社で支援したタイ人チームで弟のように目をかけてたWくんに風貌も体型も似ていて、それだけで既に他人の気がしない(笑) ジェーンさんとどうするか協議しましたが、シェフくんの人物的には問題ないが、今回の起業にあたっては自分らの「ファミリー」か「信頼できる友人」しか参加させないと主張してたのはジェーンさんなのに、この期に及んで「初対面の人物」に厨房を任せることにワタシは納得できません。 あとジェーンさんが「このシェフさんは本当は凄いヒトで、月ウン万バーツ貰えるぐらいなんやで!」なんて余計なこと言うものだから(コレ、ワタシが最も嫌う言い方)、ワタシはヘソを曲げてしまい「じゃウチじゃ引き止めへんから、月ウン万バーツの職場に行けばエエやん!」と、その場で「断り」の電話を入れさせました。 それで話が終りかと思ったら、翌朝ワタシが起き出して来ると、店の外になにやら「ヒトの気配」がする。覗いてみると、断ったハズのシェフくんが設備や水周りの具合をチェックしてて、さかんにメモをとっている。 話が通ってないのかな?とジェーンさんを呼んで話をさせると、シェフくんはこの店をとても気に入ってくれて、どうしてもココで働きたいのだという。 それはありがたいけど、ウチはキミのような敏腕料理人にお給料を払えるような状態じゃないんだよ、と言うと、 「じゃ無給でいいです。一ヶ月間ここで働かせてください。もし一ヶ月の売上げが足りなかったら給料はいただきません。」 それを聞いた瞬間、シェフくんは「昨日会ったばかりの他人」から「われらのファミリー」になりました。 彼が「おカネの話じゃない」ってんなら、こちらも「心意気」で応えるしかなかろう! こうして「Cafe & Dining COTO COTO」の「初代シェフ」として、経験豊かなプロの料理人が加わることになりました。 急遽参加してくれたシェフくんの貢献は目覚しく、彼の提案してくれたメニューで当店のバリエーションに厚みが加わったし、狭くて劣悪な環境だった厨房も、彼のノウハウで機能的で使いやすいレイアウトに変身しました。 さらにシェフくんは、掃除には喧しい潔癖症のワタシが喝目するほど、入念に厨房の隅々までゴシゴシと磨きをかけてます。 やるべき仕事が一段落してもシェフくんは手を休めず、頼みもしないのに門前の観葉植物の葉っぱを拭いたりとか、心遣いの細やかさには感心するばかり。 料理の腕云々以前に、こういう基本的な姿勢と真摯な態度が大事ですね。 わが店にホントにいいひとが来てくれました・・・ ・・・ ・・・ ・・・と喜んでいたのも束の間。 ソフトオープン初日には彼がしっかり厨房で腕を奮ってくれましたが、一日を終えて彼がバイクで自宅へ帰る途中「事故」に遭ってしまい(一方的に相手が悪かったらしい)、左足首の骨がほぼ粉砕するほどの重症を負ってしまいました。 全治4ケ月・・・。 当然ですが復帰のメドは全く立っていません。というか、とりあえず全ては一旦白紙と考えないといけません。 しかし、上述のようにワタシたちとシェフくんは既に「心意気」でつながった「ファミリー」。 事故で離脱してしまったから「戦力外」なんて情のないことはできません! 今後「COTO COTO」もお客さんが徐々に増えて、ワタシとジェーンさんの二人ではオペレーションが回らなくなり、別の「プロの料理人」が必要となる局面もあることでしょう。実際にそういう話も既に浮上してます。 たとえそうなったとしても、現在入院中のシェフくんが「復帰可能」になったとき、彼の居場所を「COTO COTO」に用意しておきたい。 いま現在の集客状況を見ると、そんなにスタッフを雇う体力はなかろう?と嗤われるのがオチですが、いやいや、そこは「ファミリー」のために毎日精進していけば、不可能も可能になることでしょう。 開店前日にみなで店舗ディスプレイの飾りつけをしてたとき、シェフくんがコドモのように楽しそうに「ワタシ大好きです!この店のこのカンジ!」と目を輝かせながら作業してたのがとても印象的でした。 シェフくんが一日も早く仕事ができるようになって、「お気に入り」のこの店に帰ってくる日が待ち遠しいです。 本ブログでもCafe & Dining「COTO COTO」については随時ご紹介していきますが、よろしければ以下のリンクから「公式Facebookページ」に「いいね!」をお願いします! 開設したばっかではありますが、もうすぐ300件にいきそうな勢いです。 こちらではメニュー紹介やキャンペーン情報だけでなく、毎日「Daily Report」を書いてまして、お店が日々成長していく嬉しさをお客さんにも「共有」しています。ぜひのぞいてみてください! Cafe & Dining COTO COTO 公式Facebookページ にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Cafe & Dining COTO COTO] カテゴリの最新記事
|
|