カテゴリ:よもやま
読書好きのワタシは移住にあたって「一生困らないぐらいの数の本」を買い集めてきたのですが、忙しさにかまけて読むのをサボってました。4月からぼちぼち読み始めたってはブログで触れましたが、今回はその第二段。
陰謀論や真相発掘モノの大好きなワタシにとって「本領発揮」といえそうなタイトルの本です。 『原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史』/有馬哲夫著/新潮新書 正力とは、読売新聞・日本テレビのドンとして高名だった「正力松太郎」のことで、衆院議員に当選すると原発の導入を強力に推進し、自身のメディアを駆使して原発導入の世論を作り上げ、初代・科学技術庁長官(原子力委員会委員長)まで上りつめて「原発の父」といわれる人物です。 本書の著者はCIA機密文書から記述を発掘し、正力のこれらの活動の動機は「独占的通信網」の獲得にあり、それを実現するためには自身が「総理大臣」になるしかない、そのための実績として「日本初の原発導入」という「政治カード」を欲したというものです。 こんだけ要約しちゃうとそんなんウソに決まってるやん!総理大臣の座すら別の目的のための手段ってか?と疑いたくなりますね。実際CIA文書にも「正力がそう名言した」とは書いていないでしょうから、あくまで「仮説」と捉えておくべきでしょう。その仮説と事実とを照合したのが本書であり、ウソとかトンデモとかは読んだひとがそれぞれ解釈すればエエことです。 それにしても凄まじい内容です。GHQの占領政策に端を発してアメリカが戦後の日本のメディアに大きく影響を与えてきたというのは各種文献で知ってはいましたが、これだけ具体的な実名と経緯とともに、日本屈指のメディアがアメリカの「工作」に加担してきた事実が明らかになっているというのは衝撃的です。 ワタシが読んでいて最も考えさせられたのは、「原発」というものがアメリカにとっても日本にとっても導入そのものが目的でなく、たかが別の目的を達成するための「手段」に過ぎなかったということです。正力にとっても、本命の野望のための「手段」の「そのまた手段」でしかありません。こんなもののために、現在国家や国民が大きな危機に晒されているというのは、なんちゅうか言いようのない怒りが湧いてきますね。 また、それをムリヤリ「政治課題」にするためにメディアがどんな役割を荷ったかという実例を見てしまうと、報道や論説を見て真剣に考えたり議論したりしてる自分が、単に巨悪の掌上で踊らされてるだけなのかと悄然としてしまいます。 こんなん魑魅魍魎がうずまく戦後の混乱期だけの話やろ?と解釈される方もいるでしょうが、ワタシにはそうは思えません。 当たり前のことですが、世の中には一般に全く知らされない事実がゴマンとあります。そんなん知ってストレスためてどうすんねん?知らぬが仏やろ?という考え方もあるでしょうけど、ワタシはこれからも時間の許す限り、そうしたことをひとつでも多く掘り出していきたいっす。 「Cafe & Dining COTO COTO」については本ブログで随時ご紹介しますが、よろしければ以下のリンクから「公式Facebookページ」に「いいね!」をお願いします! こちらではメニュー紹介やキャンペーン情報だけでなく、お客さんとの「コミュニケーション」にも活用しています。ぜひのぞいてみてください! Cafe & Dining COTO COTO 公式Facebookページ にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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