カテゴリ:よもやま
本ブログでも再三「本好き」を自称しているワタシですが、読むものはほとんど人文・社会・ノンフィクションに偏っていて、小説でも歴史モノか実在人物をモデルにしたものが中心。
それがなぜかいわゆる流行りの人気作家さんの「小説」、しかも書店に平積みになってるような「話題作」が無性に読みたくなり、先日の一時帰国の際にごっそりと買い集めて来ました。 どういう心境の変化なんですかね? 自分でもよーわかりませんわ。 さてさて、まずはこちらから読んでみましょう。最近も作品が映画化されるなど話題が多い作家さんのようですね。 『ゴールデンスランバー』/伊坂幸太郎著(新潮文庫) おおっ、すげえ! こりゃあハマるわ! よく読み出したら止まらない眠れなくなるなんて云われる作品ってありますが、コレって正にそんなカンジですね。 用事があってなかなか読書の時間がとれないときなど、早く続きが読みてーわとソワソワしてました。 陰謀に巻き込まれて首相暗殺の濡れ衣を着せられ、必死の逃走をする青年が主人公ですが、ビートルズ最後期の名盤「アビイ・ロード」の後半メドレー部が効果的に使われていて、音楽好きにはあざとい設定やねえ・・・。過去と現在のハナシが交錯し、伏線が絶妙にはりめぐらされてて一行も油断して読み飛ばせません。 いやあ「話題作」も侮れませんなあ。ちょっと認識を改めましたわ。 小説のハナシではありませんが、本作で取り上げられてるビートルズの「Golden Slumbers」、ポールの渾身の名作やねえ。しかし勿体ない! メドレーの一部になってしまって、これからさらに盛り上がるぜ~ってところで次曲に繋がってしまうのが残念極まりない。ちゃんと一曲で完結したモノに仕上げていれば、ビートルズの代表作の中でもかなり上位に位置づけられていたハズ・・・。 さて、こちらの作家さんもテレビドラマ化されたりとか、どこの書店に行っても著書が平積みされていますね。ワタシは学生時代に阪急電車に乗って通学したこともあって(小説の舞台とは違って京都線ですが)、以前から気になっていた作品でした。 『阪急電車』/有川浩著(幻冬舎文庫) う~ん・・・こちらはつらいなあ・・・ 今津線の乗客のエピソードをオムニバス的に描きながら、それぞれが微妙に交錯するという趣向のおはなしですが、中~高生の頃に読んでれば多少感じるものはあったかも知れませんが、ここまでヨゴレになってしまったワタシには(汗)、若者の出会いや初体験のハナシとかキツいもんがあるわなあ・・・ ファンの方が大勢いるからこれだけの人気作家さんになっているんでしょうが、少なくともワタシには向いてない作品でした。前半はそれなりに真面目に読みましたが、西宮北口で折り返したあたりから申し訳ないけどテキトーに読み飛ばしちゃいました。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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