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この作品は昔ですが3回ぐらい繰り返し読んでて、ワタシの行動原理や考え方に一番影響与えた本やろうなあ...
![]() 合本 世に棲む日日(一)~(四)司馬遼太郎著【文春e-Books】[電子書籍版] ちょうどワタシが中学生のときにNHK大河ドラマ『花神』というのがあって、幕末〜明治初期の主に長州の人物群を描いたものでした。原作はいくつかの司馬遼太郎作品がごっちゃになってて、特に登場人物間で有機的な連携があったワケでもないんで、原作読んでないひとはワケわからんかったんちゃう?? んでワタシは中坊の分際でこのドラマの原作を片っ端から読んでいって、特に「吉田松陰」「高杉晋作」が主人公の『世に棲む日日』のとき全身に電流が走るような衝撃を受けたのでした。 のちに定番の『竜馬がゆく』も読みましたが、個人的にはインパクトは『世に棲む日日』の方が数段上。 3回読み返しましたが、ふと考えてみると自分が社会人になってから一度も読んでへんって気付いた。 ガサゴソ本箱をひっくり返したがなぜか本作はなく(多分母親にあげちゃったか...)、どうしても読み直したくて楽天のポイントを使って「電子書籍版」を購入しちゃいました。 いやあ・・・おもしろいねえ!! 小説の内容も勿論ですけど、自分が未熟な頃にこの作品から何に感銘を受けたかとか、影響受けた結果どうなったのかとか、振り返ってみるとおもしろかったですわ。 細かいことは個人的なんで書きませんけど、今も自身の人生哲学として沁みついているいい影響もあれば、曲解してしまった結果、自分の世渡り下手、人付き合いのまずさにつながってるなあと反省する部分もありました。 また、今後の生き方に生かさねばと新たに気付くこともあり、貴重な読書体験でした。 それにしても、松陰にしても高杉にしても二十代で終わった生涯。 高杉なんて27歳で亡くなってますが、活動したのは実質5年程度でしかない。藩の全権を受けて英仏米蘭の4ケ国と威厳に満ちた和平交渉したのが24歳のときですからね。その後も亡くなるまでに単身決起して藩をひっくり返し、当時一般には巨大権威と認識されていた対幕府戦を勝利に導くなど、何度も奇跡を演じてます。 ワタシなんて恥ずかしながら既に高杉の倍近くは生きてますし、順当にいけばまだ高杉の生涯分ぐらい生きられる。 うちらの年代の仲間になると「いい歳だから」とか「いまさら」とか言い訳ばかり多くなりがちですが、彼らの生涯考えたらそんなこと恥ずかしくて言えまへんがな。 時流の勢いとか門閥だったからとか単純比較はできませんが、今のわれらは彼らのように足で全国を歩いて活動しなくていいし、知識は居ながらにしてネットで即座に手に入るという大きなアドバンテージを持っています。思いつけば明日にでも海外の地を踏めます。 これで言い訳してたら、不自由な時代に5年かそこらで世の中を変革しちゃった彼らにホンマ嗤われますわ。 改めて全身に電流が走りました。今のワタシにとっては「若いモン」になってしまった彼らから教えられました。 何かを為すのに遅すぎることなんてないですワ ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 ![]() ![]() 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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