カテゴリ:チェンマイ事情アップデート
タイ国王陛下ご逝去から10日間。大きな混乱は今のところなく、国民の服喪モードが日に日に定着しながらも次第に街は日常を取り戻しつつある・・・といったところでしょうか。
観光客減の心配もなくはなかったんですが、今日客人をチェンマイ市街にご案内したときの印象では、乾季突入の好シーズンってこともあってか、どこも普段よりむしろ混雑していました。 んで、ちょっと心配てか気になることが・・・ 前回レポートの時点では、街からBGMや生演奏の音楽が皆無になり、寂しい雰囲気にはなったものの、よく解釈すれば北タイらしい静かな情緒になったという感想でしたが、先週後半あたりからBGMを普通に流しはじめる飲食店が増えて、昨晩若者でにぎわうバー街を通ってみたら、以前と全く変わらぬ大音量でヒップホップを流す店まで現れました。 (注:写真の店が本文の店ではありません。単なるイメージ) あくまで追悼は心の問題だし経済が停滞するほど萎縮するのはイカンとは思いますが、「娯楽色の強いものは30日間は自粛せよ」との首相からの通達が出ている以上、これみよがしの「イチビリ行為」はいただけません。別の店だって「あそこがやるならウチかってエエんやろ?」と右へ倣えでタガが外れてくるでしょう。 来月のイーペン祭り(ローイクラトン)が一旦中止になったのが「控えめに開催」に変更されたばかりのところ、一部のイチビリ行為で追悼モードをぶち壊してしまったら、国民の様子をみながら対応を考えている政府だって「タイ国民には自粛なんてムリ! すべて禁止・取り締まりにせよ!」と考えることも有り得ます。あくまで通達は「30日」ですが、それ以降のクリスマスやソンクラーンのような祝祭的なイベントなど現時点では全て不透明なんですから。 ご逝去からわずか10日間。そんな短い間もガマンできんのか!?とガイコクジンの分際ながら見ていて腹立たしくなります。 その一方で、これは報道ベースの伝聞ながら、黒服を着てないことに怒って暴力をふるったり、SNS等に不敬と思われる書き込みをした者を脅迫する人物が現れたりと、「自粛テロリズム」のような風潮が出てきているのも心配です。 自粛に対して比較的おおらかなチェンマイと、厳格なバンコクの違いだけなのかも知れませんが、「自粛に無頓着」組と「強要」組で何らかの対立が起きないか心配です。杞憂だといいんですが。 故国王陛下がせっかく国をまとめて来られたのに、そうしたことで国が一体になれない事態が生じたら、それこそ陛下に対する最大の不敬になると思います。 重ねてガイコクジンの分際でエラそうに言えませんが、どうかタイ国民のみなさんは少なくとも30日・・・ってか年内ぐらいは静かに陛下のご遺徳を偲び、かつ、国民を萎縮させたり失業者(露店商、ミュージシャン、ビアガール等)が出るような過度の締めつけはしないでほしいですね。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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