カテゴリ:チェンマイの日常
さて、今年もワタシの苦手なソンクラーンがやって来ました。
って、昨日で終わってますけどね。タイ人のことだから明日(振替休日)まで延々と「水掛け」を続けるのかと危惧しましたが、ワタシの見る限りもうやってないようです。 やれやれ・・・ 今回はプミポン前国王陛下の服喪期間中ということで、規模・期間縮小や何らかの規制はないのかなと思っていましたが、ワタシの見る(知る)限りいつも通りのバカ騒ぎ。せっかく黒白服の落ち着いた服装が根付いてきたのに、よくもまあこんな悪趣味な安物アロハ着て外を歩けるもんだと感心するぐらい、軽薄な色彩で街が埋め尽くされてしまいました。 二日目までは自宅に引きこもって水掛けを回避してましたが、そういうワケにもいかないんで昨日は恐る恐るお出掛け。 知り合いの雑貨屋の前を通りかかったら「基地」を設置してコドモは水掛け、おとなは酒盛りをしていたんで、ワタシは「酒盛り」チームに入れてもらってビールをいただきながらコドモらがはしゃいでいるのを見物。 タイに詳しい方はご存知と思いますが、タイ人でこういう傍若無人な水掛けに興じているのはコドモか分別のわからない若者がほとんど。普通の大人は笑って見てるか苦々しく見てるかのどちらかです。あと、激戦地の旧市街で騒いでいるのは大半が外国人。中にはなんかキメてるやろ!?みたいな危ない雰囲気を漂わせているグループもおりますね。 間違ってもこんなのをタイの伝統などと勘違いせんようにお願いしますね! 古き佳きタイの習慣は、両親とか目上のひとに感謝をこめて、合わせた手のひらに「聖水」「香水」を静かに注ぎます。 起源としては日本でも花祭りのときに誕生仏に甘茶をかけるのも同じらしいですが、タイのお寺でも聖水を小さい銀の桶(アルミ製ですが・・・)で仏像にかけたり、こちらのお寺では聖水を直接ではなく、樋(とい)を伝って掛けるようになっています。 あとは、お寺に新しい「砂」を持ち込んで砂の塔などを作る習慣もあります。よいタンブンになるそうですよ。 若者たちとファランどもが騒いでいる目の前のお寺では、心静かに新年を迎える法要が執り行われています。 天井から下がっているサイシン(木綿の糸)で仏様のパワーを授かり、そのサイシンを家に持ち帰ってコドモらに巻いてあげるなど、ソンクラーンをタイらしく迎える方法はいくらでもあります。 こういう新年なら大歓迎ですね! 日本人でも無礼講な水掛けに参加して楽しんでおられる方も多いと思いますが、ぜひこういう本当の意味でタイらしい伝統があることも知っていただきたい。 そうすれば、嫌がるひとや荷物を抱えたひとに水を浴びせたり、わざわざ氷水にして顔付近を狙ったりなど、水を掛けられたひとに不快な思いをさせたりするマネはできないはずです。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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