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カテゴリ:日常雑記
隣町にある動物園と遊園地がくっついたレジャー施設の入場無料券を、連休前に仕事場の上司からいただいていた。
しかしこれが、今月末までの期限。 連休始めは夫実家へのお泊まりが以前から決まっていたし、後半に連れて行くと疲れて熱を出されるかもしれないし、何よりも家中ゴミ箱のような我が家をどうにかせねば・・・というのがあって、この後の土日で・・・と思っていた。 しかしカレンダーと私と夫の予定を照らし合わせると、今月中に出向くことはかなり困難であることが判明した。 どうせ使わないからといただいたものだったが、本当に使わなかったらやはり相手は面白く無いだろうし・・・と、悩むこと暫し。パソコンでHPを調べてみると、今晩花火のイベントがあることが分かったので、ではこのイベントに焦点を合わせて出かけよう・・・と、急遽掃除で終わるはずの今日の予定を変更した。 まず午前中に長男の体操教室と耳鼻科への通院を済ませ、その帰路遠回りをして無理矢理昼寝をさせた。チャイルドシートのままでは寝辛そうだったが、布団に移そうとして起きてしまっても困るので、車の窓を開けて風を入れながらそのまま寝ていて貰うことにする。 その間、家の塀と道路のほんのわずかなアスファルトの隙間に生えてしまった雑草を刈る。全く、よくぞまぁここまで・・・と呆れるほど立派に成長してしまったタンポポやそれに近しい種の雑草は、根が地面に深く伸びていくタイプだから、引っこ抜くのは難しい。刈っただけではすぐにまた生えてくるのは分かっているが、それ以外にどうしようもなかった。一応除草剤を買ってあるのだが、明日からしばらく天気が悪そうなので、今日は使わずにおいた。次の機会に撒こうと思うが、我が家の脇の道は沢山の犬の散歩道になっている。これって、撒いたらまずいのだろうか・・・。札くらい塀にかけておくようかもしれない。 そんなことを考えながら一時間ほどぶちぶちと葉っぱだのドクダミの根っこだのを除去していると、やがて子供達が目を覚ました。 「動物公園に行くよ」 と告げたら、大喜び。 長男はある程度自分のことは自分でできるので、シートから降ろしてやってトイレと着替えをするように指示をする。次男のおむつ替えは夫にまかせ、私は手を念入りに洗ってから、おにぎり作りを始めた。 圧力釜での炊飯にチャレンジすること3度目の今日、おそるおそる蓋を開けると、今回はもっちりとしたお米がちゃんと炊けていた。ほっと胸をなでおろす。過去二回は火加減や時間、水加減を間違えて、鍋底にべっとりと焦げ付かせてしまったり、芯の残った米を炊いてしまったのである。 急いで握ったので大きめになってしまったし、海苔を切らしてしまっていたのでただの塩握りになってしまったけれど、できあがったそれらをアルミに包んで鞄に放り込み、風呂の予約もセットして、いざ出発! 途中ガソリンスタンドに寄ったりしながら向かって、現地に着いたのが17時近く。 入場ゲートは日中遊んで引き上げる家族連れでごった返していた。その人並みに逆らって、入場していく私達家族。すれ違う人の中には、わざわざ私達を振り返って「これから入る人がいるよ」と呆れたような声を出す人もいた。 まだ日が落ちぬ間に見られるだけ動物を見ようと、急ぎ足で園内を回る。 象やキリンなどの定番の動物達の殆どは店じまい状態だったけれど、夜に強いライオンや虎、ヒョウ、狐、フクロウといった動物はむしろ活発に動いていて、日中よりも断然見応えがあった。いつもは人集りが凄くて見るのを諦めていたホワイトタイガーも、檻にかぶりつきで見ることが出来て、長男は大喜び。 日頃大胆に振る舞っている次男の方が、夫に抱っこちゃん状態で怖々と見ている。普段とのギャップの大きさが笑える。 小動物館に入ってフェレットやプレーリードッグの可愛らしさに歓声をあげ、外に出てくるといい加減日も暮れて、辺りは薄暗闇に包まれていた。 少し進むと売店があって、見てきたばかりのホワイトタイガーの縫いぐるみなどが並んでいる。その一番ちいさなお座り型の縫いぐるみに長男が一目惚れしてしまい、お持ち帰りすることに。長男だけというわけにはいかないので、次男にも何が欲しいか尋ねると、30センチはありそうなカブトムシの縫いぐるみを取り上げた。いつも長男と同じものを欲しがって、一つしかない物を取り合うので、「お兄ちゃんは虎さんだよ? 本当にこれでいいの?」と10回くらい確認をとってから、購入。そのあとずっと、袋に入れてぶら下げて歩いていた。 その後子供達が「お腹空いた」と騒ぎ始めたので、手近なベンチに腰掛け、持ってきたおにぎりと売店で買ったブリトーなんたらとかいうソーセージを使ったスナックで夕食。ふりかけを持ってきていたので、それぞれ好きなものをおにぎりに振りかけて食べさせると、おかずの全くない弁当にもかかわらず、子供達も夫も結構満足した様子で文句も言わずに食べてくれた。 この時点で花火開始まで一時間を切ったので、そろそろ会場に移動しようと歩き出す。周りにも同じ目的で歩いている家族連れやカップルが次第に増えてきて、会場直前の誘導係が立ち始めた辺りに着た時には、大分芋洗い状態になってきていた。 観覧ブースに着くと、かなりのスペースがレジャーシートで埋まっている。場所取りが必要だったのか・・・と、その時になって気付くが当然ながら時既に遅し。なんとか人の隙間を見つけてスペースを確保する。お世辞にも見やすいとは言い難い位置だったが、仕方がない。 次回・・・があれば、今度はぬかりないようにしよう・・・等とぶつぶつ呟いていたら、隣に座っていた私の母くらいの年齢の女性が、子供達にキャンディーを2個ずつ下さった。丁度「待った」のきかない長男がこの期に及んで「帰りたい」などとぬかしはじめたところだったので、気分転換にと有り難くいただくことにして、一つを口の中に入れてやり、もう一つは袋のまま手に持たせていた。しかし食欲魔神の次男は残った方も自分で封を切って食べようとしたらしく、地面に落としてわからなくしてしまい、大泣き。夫が手持ちのジュースを飲ませて、なんとか落ち着かせる。 そんなこんなしているうちにいよいよ開始時間となり、音楽に合わせて花火が上がり始めた。 点火作業にあたる人の姿はなく、どのようなシステムになっているのか知らないが自動あるいは遠隔操作で打ち上げているようである。リズムに合わせて次々と打ち上がる花火は、花火自体は凝った作りのものは無かったけれど、量と間近で炸裂する音と光の迫力のすさまじさで、充分見応えが有って楽しかった。 ここでも私と一緒に歓声を上げる長男にたいして、夫に耳を塞いで貰いながら現実逃避の眠りへと落ちていく次男。まだ花火を見せるのは早かったのだろうか。本当に普段の傍若無人ぶりについつい何でもござれな印象を持ってしまっていたけれど、思い起こせば長男も今の次男の頃には、保育園のサマーキャンプで打ち上げる家庭用の打ち上げ花火にすら恐怖して、キャンプファイヤーを中座したものだった。家族全員で花火を楽しめるようになるには、あともう2,3年かかるのかもしれない。 花火は20分程続いて終了となった。会場は私達が入場した西ゲートとは正反対の東ゲート付近であったので、公園内を縦断する形でかなりの時間をかけて来た道を引き返す。このときは起きていた次男は、まだ花火に対する恐怖がぬぐえないのか、カブトムシの縫いぐるみを力一杯抱きしめてベビーカーにちんまりと座っていた。長男は疲れたとも言わずに、私達と一緒にゲートまで歩いた。毎日片道30分ちかくかけて登校している成果がこんなところで出たのだろうか、やはり確実に成長はしているのだなぁと思う。 ベビーカーを返却し、トイレを済ませ、駐車場に戻ると次男はかなりのネムネムモード。車を出してものの5分としないうちに眠ってしまった。 長男は眠りかけていたのだが、途中で「おにぎり食べる~」と言いだして食事再開。そのまま家に着いてしまったが、遅くなってしまったので入浴は諦めて身体をタオルで拭いてやり、パジャマに着替えて歯磨きをすませると、夫に添い寝してもらいながらことりと寝てしまった。ホワイトタイガーの縫いぐるみを腕に抱いて。 「きっとこの子は女の子だから、可愛い名前を考えなくちゃ」 等と言っていたが、さて、どんな命名がされるのやら。 ちょっと強行軍だったが、この後熱など出すことなく、楽しい想い出となって残ってくれれば良いのだけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月06日 23時04分50秒
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