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カテゴリ:日常雑記
昨日は家庭訪問だった。
これを機会に家のあちこちを片付けようと思っていたのだが、日が近付くにつれて 「一階が片付いていれば・・・」 になり、それが 「居間と玄関とトイレさえ綺麗なら・・・」 に変わり、どんどん志は低くなっていく一方。 最終的に、どうにか見苦しくない程度に先生が通過する場所「のみ」を片付けたが、何せ私も夫も子供達も物を捨てられない我が家、雑然とした感じはどうにも払拭できない。 午前中いっぱい、掃除機をかけたりあちこちいじり回していたが、正午を回った時点でこれ以上はどうにも仕方がない・・・と諦めた。 二時に帰宅した長男と待機すること一時間半。呼び鈴が鳴って、とうとう先生がお出でになられた。 いかにも付け焼き刃な掃除をしましたと言わんばかりに新品のスリッパが並ぶ玄関から、居間へとご案内・・・と、「あらまあ、お人形が・・・・」と絶句する担任の様子に気付かないふりをしながらお茶をお出しして、息子と共に先生の正面に座った。 まず挨拶もそこそこに、先生が来る前に「プレゼントする」と言って描いていた絵を披露する長男。 「TOMO君の絵は、他の子と違いますよね。もの凄く観察力の良さが出ているというか・・・」 と、早速お褒め下さる先生。確かに興味を持ったものに対する長男の観察力は半端ではない。この時描いていた絵のなかの「飛んでいるカブトムシ」も、カブトムシ自体は稚拙だが、その羽根の開き方が全くもって図鑑通りなのである。こういう点は、私も素直に「凄いな」と思える。 その後の話題は、入学当初から気になっている低身長故の「いじめ」「からかい」の問題についてが主で、長男から聞いた話から私や夫が心配している点について細かく話をさせていただいた。 先生はとても熱心に聞いてくださり、これからも気を付けて看ていく、何かあったらいつでも相談してほしいと仰ってくれた。長男に対しても「何かあったらすぐに先生のところにいらっしゃいね」と声を掛けてくれた。 この件についてはお任せして大丈夫だろうと、安堵に胸を撫で下ろす。 最後に「何かご要望はありますか?」と尋ねられたので 「できるだけ誉めてやってください」 とお願いした。 私と長男とは、どうも相性が良くないこと。 初めての子のせいか、どうしてもこちらの要求水準が高くなってしまうこと。 それらが原因で、私は親でありながら長男の長所を見つけることがとても下手なこと。 毎日のように、怒ってばかりいること。 そういったことを正直にお話しして、悪い事をしたら存分に叱ってくれて構わないが、あとはどんなにちょっとしたことでもいいから誉めちぎって、本人に自信を持たせてやって欲しい、心の拠り所を作ってやって欲しいとお願いした。 先生は「あらあら、お母さんがそんな事言っちゃ駄目ですよ~」と苦笑しながら、それでも「わかりました」と頷いてくださった。 あっという間の15分が過ぎて、先生は小雨が降り出した中を、次の生徒の家へ自転車を漕いで去って行った。 「大丈夫ですよ、TOMO君はとてもよい子です」と私に言い残して。 それを寂しそうに見送る長男。それだけ、この担任を好きなのだろう。とても良いことだと思う。担任のことを「当たり」「外れ」というのは余り良いことではないのだろうが、でもこの担任に教わることができたのは間違いなく「当たり」だ。 残り10ヶ月、長男が楽しく元気に過ごすことができますように・・・。 そしてそれ以後、卒業するまで、毎年長男を理解してくれる担任に巡り会うことができますように・・・。 切に祈る、雨の夕方であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月24日 22時31分31秒
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