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カテゴリ:Doll
久々に、お人形の話など。
私の好きな人形作家Annette Himstedt女史は、2003年の秋にフェアリーテイルキンダーとして、シンデレラをモチーフにした人形を2体発表した。 一体は、貧乏時代のボロを纏ったシンデレラ。 もう一体は、魔法をかけてもらったあとの、ドレス姿のシンデレラ。 どちらも素敵だったが、私はポロシンデレラの少し憂いを帯びた目の表情に、より惹かれた。ボロの服を脱がせ、私が見立てた素敵なドレスを着せて、髪を結い直し、私好みの女の子に仕立ててみたい……そんな事を想いながら、よくカタログ写真を眺めていたっけ。 今、このシンデレラちゃん達が、海外のとあるショップで、大幅に値下げされて売りに出されている。2体買っても、一体分の定価からお釣りが来るというほどの、実に気前の良い値下げっぷりである。 パソコンのこちら側で、購入ボタンを押したくなる誘惑にかられて、私が身もだえしているのは、言うまでもない。 しかし……やはりどう考えても、お迎えは無理である。 いくら大幅値下げとはいえ、決して安い買い物ではないし、夫との約束(もう、人形を増やさない)ともある。涙を呑んで、諦めるしかないのだ。 どうか、素敵なママのところにお迎えされますように。 出来れば、二人いっぺんに。 そんなことを思いながら、画面を閉じる。 思えば、私が一番最初に見たアネッテさんの人形が、2003年春に発表された子たちだった。 お花の妖精のような、美しい子供達。 きたのじゅんこさんの天使画や妖精画から、そのまま抜け出てきたような人形達に、私はすっかり心を奪われてしまった。 これが2004年以降の子供達だったら、あるいは、2002年以前の子だったら……果たして、ここまではまったかな……?と、時々考える。 これはあくまで個人的な感想だが、2002年までの子は「人形」色が強く、2004年以降の子はリアルな造形へと傾いているように思う。2003年の子は、丁度その中間で、どこかに居そうな親しみ易さと、人形としての美しさとのバランスが、上手くとれているように感じるのだ。 お金持ちだったら、2003年の子については、全員を買い占めたいくらい大好きなのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月08日 16時35分59秒
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