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カテゴリ:日常雑記
以前同僚だった方が亡くなられたことを、後輩の日記で知った。
交通事故とのことだが……元々の原因は体調不良にあるらしい。運転中突然蛇行しだして、電柱に接触、その弾みで飛び出した反対車線で、大型トラックに衝突したのだとか。 私がその職場を異動して10年、一度も逢うことが無かった。 産休に入る直前、その方と関わりのある現同僚から、最近具合が悪いらしいとは聞いていたが……。そもそも、その方と病気というのが、私の中では結びつかないものだった。 記憶の中のその方は、スポーツで一年中浅黒く日焼けしていて、健康を絵に描いたような感じ。 よくサングラスをかけていて、叱咤する声は人一倍大きく、恐ろしく感じることもあったが、実は結構ひょうきんで、時に子供のような無邪気な笑顔を見せる人だった。 何の書類か忘れたが、書き方を見事に間違えていたので、付きっきりで書き直しを手伝ったことがある。それ以後、例えば年末調整関係の書類などを配布すると、 「riokaya様~、教えを請いに参りましたぁ~」 とおどけながら事務室に入って来るようになった。私は笑いながら、記入を手伝ったものだ。 まだ、49歳だった。 美人と評判の奥様と、3人の子供さんと一緒に暮らしていらした。 残された家族は、今頃どんなに辛く哀しい想いでいらっしゃることだろう……。 病はかなり重いものだったらしく、いつかは別れの日が来ると、ご家族も覚悟はされていたことと思うが…まさかこんな形で、突然逝ってしまうなどとは、想像もしていなかったことだろう。 ほんの数年、同じ職場に居ただけの私でさえ、心に風穴が開いたように感じるのだ。ご家族 や親しい方々の受けた衝撃、哀しみはいかばかりであろうか……察するに余りある。 今日は生憎の曇り空だが…夏の眩しい日差しや抜けるような青空が、ことのほか似合う方だった。 きっと天国でも野球チームを結成して、楽しくプレイされるに違いない。 今はただ、そのご冥福を祈るのみである。 訃報を聞いたとき、ふと頭に浮かんだ言葉。 「あなたが死にたいと思った今日の日は 他の誰かが、石にかじりついてでも生きたいと願った一日」 出典も忘れてしまったし、一言一句正確に覚えては居ないが……確かこんな感じの言葉だったと思う。 一日一日を、大切に生きていきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月31日 11時32分53秒
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