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カテゴリ:読書(含:漫画)
この秋からNHK-BSで、「タイタニア」が放映されるらしい。
これは「銀河英雄伝説」の著者である田中芳樹が、「銀英伝」後に新たに執筆を始めたスペースオペラだ。 しかし……3巻くらいまでで、十数年続きが書かれていない。 ストーリーなんざ、もう殆ど忘れてしまっているが、物語としてはまだまだ序章部分といった状況でストップしている筈だ。 何も今、映像化しなくても……と、正直思う(それならむしろ、銀英伝を道原かつみ氏のキャラデザインでリメイクでもして欲しいなんて思ったりする)。 それとも、作者がいよいよ続巻を執筆する気にでもなったのか? 田中芳樹は、「銀英伝」の頃こそ自分が宣言した続巻の発行予定をほぼ守り、シリーズ中途の作品を何本も抱える他の小説家を「公約破り」と非難するような発言もしていたように記憶している。 んが。 タイタニア アルスラーン戦記 レッドホットドラクーン 創竜伝 自転地球儀シリーズ 等々 今や彼も、未完の長編を何本も抱える「公約破り」作家の一人である。 創竜伝なんて、1999年を舞台とした近未来SFだった筈だが……もう21世紀も8年目である。 出産育児等で、今世紀に入ってからの発刊分は読めていないが、友人の話だと、ストーリーは遅々として進んでいないとか。風呂敷を広げすぎて、収集がつかなくなったようにも思うし、時代について行けなくなったということもあるかもしれない。 バブル崩壊後、世の中色々変わった。 特に、現在の携帯電話の進歩と普及のスピードは、ショルダーバックのようにでかくて重い時代の機種を知っている私としては、当時全く想像のできない進歩の速さだ。 異次元や、過去、あるいは遠い未来を舞台にした作品なら良いが、現代・近未来ものとして書かれた小説は、この辺のことも絡んで、続きが書きづらい状況ではあるのだろう。 しかし……それでも、折角始めたシリーズならば、なるべく早くに完結させて欲しいな~と思う。ましてやタイタニアやアルスラーン戦記は、今の時代に殆ど左右されない世界の物語なんだし。 アイザック・アシモフが亡くなったとき、「ファウンデーションの続きが~~っ!!!」と叫んだ友人知人は、私の身近には少なからず居る。 先日亡くなった氷室冴子にも、やはり未完のシリーズが複数あったらしい。死を惜しむと共に、続きが読めなくなってしまったことを嘆くブログや掲示板の書き込みを、複数拝見した。 田中氏には、そのような事がないようにしていただきたいと思う。 他にも、小野不由美の「十二国記シリーズ」や菊地秀行の「バンパイヤハンターD」のシリーズが完結しなかったら、かなりがっくりきてしまうだろうな~……と、本棚を眺めつつ溜息ついてしまう私だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月06日 11時50分17秒
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