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カテゴリ:日常雑記
朝っぱらから、いわしを煮た。
昨日、安売りしていたので。しかも、内蔵処理済み。 いわしやあじなんかの内蔵処理は、包丁使わなくても手で出来るので、自分でやることに苦は感じないのだが…それでも、やっぱり楽ちんだな~と、ちょっと嬉しかったのだった。 内蔵の処理と言えば、想い出すのは今の長男くらいの頃、家族で母の実家に帰省した際立ち寄った、ニジマスの釣り堀での出来事だ。 そこでは、釣ったニジマスをその場で塩焼きにしてくれるというので、お願いすることに。 すると、職員の方が割り箸の先を尖らせたような棒を持って現れ、ニジマスの入ったバケツの傍に座り込んだ。そして、一匹手に取ると、エラから棒を差し込んで、二・三度くるくる回した。 くいっ…とおじさんが棒を引き抜くと……ああらびっくり、スルスル~~と内臓が出てくるではないか! 私は非常に驚いて、おじさんが次々と魚を処理していくのを、手品でも見るような気持ちで眺めていた。 私達家族の分が終わって、次のお客の分に取り掛かっても傍を離れない私を、おじさんは少々持て余したのだろうか。やがて少し困ったような顔をしながら、 「これが、心臓。これが、肺。これが胃で……」 と、おもむろに内臓の解説を始めた。私は気持ち悪がりもせず、興味津々でそれを聞いたものだ。 魚をさばく度、あの時のバケツにぷかりと浮かんだ内臓の映像と、私を邪険にせずに相手をしてくれたおじさんの優しさを想い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月12日 10時44分22秒
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