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2005年11月03日
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カテゴリ:メンデルスゾーン
 ついに出た。
 ロジャー・ノリントンの「イタリア」。

 5年前,東京に研修に来ていたときに(そのときの職場はまだ九州だった)サントリーホールで聴いたロジャー・ノリントンのこのプログラム。
 
 大して期待もせずに聴きに行ったコンサートだったが,今まで僕が接したコンサートの中で5本の指に入る凄いものだった。

 彼のスタイルは現代楽器オーケストラを指揮しながらも古楽器奏法を程よく取り入れたスタイリッシュなもので,キビキビと歯切れのよいリズムと瑞々しい音の響きが持ち味。
 古びたミケランジェロの壁画を修復し当時の鮮やかな色彩を蘇らせる職人のように,今まで埋没していた音を鮮烈に聴き手に気付かせてくれる指揮者である。

 ジャケットからはわかりにくいが,彼はかなりの長身で,オーケストラを前にしてのその立ち姿はなかなかのものだ。

 この録音はもちろん素晴らしい出来だが,5年前のサントリーホールの方が間違いなくもっと鮮烈で美しく充実した演奏だった。


 「この研修での一番のいい思い出になりそうです。」
 とコンサート終了後に語っていたT氏。(何歳か年上のはずなのだが,彼は常に敬語だった)
 彼は実存主義系哲学(ヴィトゲンシュタイン!)を僕にレクチャーしてくれた「超」優秀な頭脳を持った男だったが,僕の1年後に本省に招かれたものの,1年で本省勤務から外れ,北の現場(大変なところだ)でしばらく頑張っていたが,現在休職中。
 ちょっと精神のバランスを崩してしまったらしい。
 (彼をそこまで追い込む必要があったのか!?)

 彼と酒を飲むのは楽しかった。
 学生のころのようにニーチェやらサルトルやらキルケゴールやらについて語り合った。(ほとんど僕が質問し,彼がそれに答える,という形だったが)

 「いつか遊びに来てくださいよ。美味しい日本酒と魚があるとこだから。」
 「いいですね,落ち着いたらきっと行きますよ。」
 彼と僕は別れ際に約束した。

 その約束はまだ果たせずにいる。
 





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Last updated  2005年11月04日 21時03分27秒
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