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テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:J.S.バッハ
深夜,突然J.S.バッハのヴァイオリン・ソロのためのパルティータ第2番BWV1004の終曲「シャコンヌ」が聴きたくなった。
というと気障でカッコよすぎる科白だけど,単に今日は僕の執務室が一日中たくさんの案件の処理に追われて,珍しく騒がしかったためである。帰る間際になっても,局の参事官やら企画官クラスが次々に飛び込んできて,落ち着く間がなかった。 これは少し気分を沈静させないと寝れないな,と。 いうわけで,今夜は「シャコンヌ」。 僕は正直言って,バッハのことはあまりよく知らない。 でも,豊かな旋律,正しい和声,確固としたリズムに,ゆるぎない精神(それは厳しい昔の人のものだ),を感じる。 バッハには,安心して身を委ねることができる。 (レンブラント「放蕩息子の帰還」) 偉大さ,品性,威厳。 そういう昔の人が持っていたもの。 「父性」 そして本当の意味での「やさしさ」 ところで「シャコンヌ」は,身を切り心を刺すような厳しい孤独な曲だ。 「楽器のソロなんて,聴けない。その人の気持ちの中に一緒に入ってしまうから。」 学生時代,ある女性の先輩が言っていたのを,ふと思い出してしまうような演奏。 ギドン・クレーメル。 エッチングの線のように,正確でシャープな音。 やれやれ,これでは余計に寝れそうにない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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