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2006年06月17日
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カテゴリ:チャイコフスキー
 カラヤンの芸風を一言で表現するならば、

 耽美主義

 であろう。

 チャイコフスキーの交響曲第6番『悲愴』は、そんな彼の芸風にぴたりとはまった音楽だったのだろう。

 私の記憶では、正規録音だけで7種類ある。

 もっともダイナミックで音量的な迫力があるのは1976年のグラモフォン版であり、その意味ではもっともカラヤンらしいといわれれば確かにそうなのだが、

 僕は最期のウィーン・フィルとのデジタル録音を「もっともカラヤンらしい」と言いたい。

 迫力は一歩後退しているものの、妖しいまでの美しさであり、音楽がまるでカラヤンの心の声のようなイントネーションで迫ってくる。

 熟練の技であるにもかかわらず、素朴ささえ感じさせるところがなんとも絶妙。

 いいなぁ・・・この世界。

 陰々滅々。

 暗い闇の中で、どこまでもどこまでも落ちていくような。

 これは、仲原中也か?

 一歩踏み外せば、救いようのないナルシシズムに陥ってしまうのだが、そこはカラヤン。

 徹頭徹尾、見事に自己を律しています。


 彼はこの曲に何を感じたのだろうか?

 彼はこの曲に何を託したのだろうか?

 音楽で世界を征服したカラヤンは、一体どのような「悲愴」を抱えていたのだろうか?

 そんなことを考えながら、深夜の雨音とともに聴くカラヤンの『悲愴』も悪くない。

hisou
 ↑1976年グラモフォン版。
  昔懐かし青春の思い出の一枚です。





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Last updated  2006年06月18日 01時50分47秒
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