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テーマ:好きなクラシック(2324)
カテゴリ:ブルックナー
ハイティンクと言えば、一時期 「手堅い」「無難な」「普通の」 指揮者の代名詞のように言われたこともあったけど、 この録音から発するさわやかなダンディズムと 遥か彼方まで見通したようなひろびろとしたスケール感は、 人のなせる業を一歩飛び越えた「超人」の世界からやってくる音楽のようだ。 しかも、普通、このギネス級の交響曲に付きまとう色のイメージは 暗黒か群青であるはずなのだが、 この演奏から見える光景は、このジャケットのように 澄んだ青空の色 なのだ。 見かけは昔とあまり変わらず、極々自然なのだけど、凡夫をはるか超越した境地。 これが最近のハイティンクの魅力なのだ。 昔の人はよいことを言った。 「男子三日会わざれば、括目して相対すべし。」 彼のこれからの演奏は、ひとつたりとも見逃すことはできません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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