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2009年02月15日
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カテゴリ:ブルックナー
 いやいや,参りました,の一言です。

 ブルックナーの交響曲第9番は,

 第3楽章のアダージョをもって絶筆となった

 未完の大作だと思っていたのですが。

 「ミロのヴィーナス」クラスのトルソーの傑作だと信じていたのですが。

 侵すべからざる未完の美学が込められている音楽だと確信していたのですが。

 目から鱗,とはこのことです。

 実は,この交響曲は第4楽章のフィナーレが「完成」されることを待っていた超大作であり,

 少なくとも,他の交響曲同様,「完成されるべき」交響曲だったことがわかりました。

 この重大な「真実」に気付かせてくれたのは,

 クルト・アイヒホルン=リンツ・ブルックナー管弦楽団によるこの録音。

 買った当初は「大いなる蛇足」か「まがい物」程度しか思っていなかったのですが,

 先日ふとしたきっかけで,真剣に耳を傾けてみると・・・

 エベレストのような巨大なフィナーレの全容を見せ付けられてしまいました。

 モーツアルトの「レクイエム」が弟子のジェスマイアーによって補筆完成されたのと同様に,

 プッチーニの「トゥーランドット」はアルファーノの補筆によらなければ今の姿がなかったのと同じレベルで,

 語られるべき存在だと思います。

 約30分の長丁場なので,ところどころ「これがもしブルックナーの真筆であれば」

 と物足りなく思う場面もしばしばですが,

 おおよその全体像のスケッチのスケールの大きさは(特に,金管群の咆哮の凄まじさは)

 まさにブルックナーの最後の交響曲でしかあり得ないものです。

 第1楽章の「この世の破滅」を暗示するのような不吉なテーマから導きだされた

 第4楽章の「歓喜の主題」は,彼がこの交響曲に付言した言葉と一致します。

 「愛する神に」捧げる。

 これは究極の賛美歌だったです。






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Last updated  2009年02月15日 21時42分46秒
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