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カテゴリ:J.S.バッハ
「ほら、あそこのひと際立派な桜の木が生えてるところを左に曲がるとね・・・」 と道を教えてもらっていたときに、 「先生、そんなこと言われてもわからないですよ。看板とかないですか。」 と言ったら、 「あら、若い人は花なんて見ないのね。」 「若い人は花なんて見ませんよ。」 というやり取りをしたことを、なぜかよく覚えている。 最近、よく花を見る。 役所の敷地内に植えられた花。 名前も知らない花壇の花。 人工的なものよりも、自然の美しさに眼がいくようになったのは、 やはりそのぶん歳をとったということなのだろうか? 最近とても気になっている花があって、(写真があればいいのだか) 役所の花壇に密集して植えられている小さな小さな白い花なんだけど、 真ん中が黄色くて、とても可愛らしい花なんだけど、 昼はめいっぱい大きく花びらが「よっしゃ」と開いているのに、 曇りの日や夜になると花びらが「しょぼん」と閉じるのです。 その仕草がかわいくて、 僕はその花壇を通るたびに 朝は「お、今日も元気だね」 曇りの日は「あ、今日はちょっと元気がないね」 帰るときは「あれ、もう寝てるのね」 と心でつぶやいています。 (ちなみに僕は、丸いすずめとも心の友です。) たぶん、今なら、中学校の先生から 「あの桜の木の角を・・・」 と言われたも、 「ああ、あの立派な。」 と自然に答えられると思います。 バッハのヴァイオリン協奏曲。 僕は第2番のホ長調とヴァイオリンとオーボエのためのハ短調が好きです。 落ち着いていて、無理がなくて、ただそこに在る。 それだけだけど、それだけでいい。 そんな美しさ。 まるで「わび」「さび」の世界ですね。 当直で40時間近く役所にいたので、今夜は諏訪内晶子に癒されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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