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Motoji@ Re:ロンドン・オリンピックだからという訳ではないけれど・・・(08/04) 東大寺の戒壇院の四天王像 写真お借りし…
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2007年04月28日
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 「これを、旦那さんに・・・」

 と友人から妻が受け取ってきたのは、

 『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』というドキュメンタリー映画のチラシだった。

 僕はそれを受け取る前に彼の訃報に接していたので、

 「祭典」という言葉に抵抗を感じた。

 皮肉なタイミングだ。

 彼の波乱の人生の軌跡をたどる映画が、訃報と時を同じくして封切りとなるなんて。

 僕は、彼にショスタコーヴィチを教えてもらった。

 それがこのジャケット写真の交響曲第5番。

 当時高校生だった僕は、荒武者のように両手を振り上げた老指揮者が「気迫」でオーケストラを統率している様子に、純粋に「カッコイイ!」としびれたものだ。

 ワシントン・ナショナル響の鳴りっぷりは無骨で荒いけど、

 それがストレートに聴き手の心を鷲づかみにする。

 この重々しさ、一つ一つのフレーズの意味深さ、

 ショスタコーヴィチと同時代に生きた彼ならではのものだろう。

 ソヴィエトという悲しくも残酷な国家が、かつてこの地上に存在していたのだ。

 今日改めて聴きなおしてみても、1982年の録音から四半世紀たった今でも

 そのパワーは決して衰えていない。

 近年、彼ほど「情熱」という言葉の似合う音楽家がいたであろうか?

 わたしたちはまた、大切な人を失ってしまった。

 





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Last updated  2007年04月28日 23時51分49秒
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