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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:メンデルスゾーン
でも彼の天才性は、彼の世界に留まった。 メンデルスゾーンはどこへも行かなかった。 メンデルスゾーンはメンデルスゾーンのままだった。 そこが彼の限界であり、彼の美徳でもある。 「真夏の夜の夢」も「イタリア」も「スコットランド」も、 音楽史上どのような意義を残したであろうか? それがメンデルスゾーンの作品であった、という以外に。 でも僕たちは、ときたま無性にメンデルスゾーンを聴きたくなる。 メンデルスゾーンは、他の何者でもないメンデルスゾーンらしさを持っていて、 僕たちがそれを欲しているからである。 メンデルスゾーン的なるもの、 それはあらゆる意味で、限りなく女性的なものなのだが、 ここでは結論は避けたい。 弦楽四重奏曲第1番、衣擦れのようにたおやかな旋律が、なんとも言えず女性的です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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