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テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:モーツアルト
西本智実の指揮に接するのは、2度目のこと。 前回は、平成13年(14年?)、彼女は府中の森コンサートホールで、 市民オーケストラを率いてブラームスの第1交響曲とハチャトゥリヤンの「仮面舞踏会」組曲を指揮していた。 そのとき、彼女はいわば「無名」、僕は幹部養成のための長期研修中だった。 今回は、英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を率いて、日本最高の舞台サントリーホールでの凱旋公演。 あれから8年。 もはや、彼女は「ファ」を取り戻した世界的指揮者(大和証券CM)。 一方、僕はしがないコウムインの課長補佐。 曲目は、モーツアルト序曲「後宮からの逃走」とピアノ協奏曲第20番。メインはベト7。 前回のひたむきで誠実な指揮も印象に残っていたが、 今回は、エレガントでスマートな立ち居振る舞いが印象的だった。 ときどきテンポをグッと落としてメロディを歌わせたりして、 「当たり前の」「無難な」演奏に終始しないことには好感が持てたし、 気合十分、余裕すら感じられた。 今回の収穫は、モーツアルトのピアノ協奏曲第20番。 24番と並ぶ、短調のコンチェルトの傑作で、 映画「アマデウス」のラストで印象的に使われた第2楽章が有名だけど、 こんなにいい曲だったとは初めて知った。 暗いだけじゃなくて、とても秀麗で、愛らしい曲だ。 生演奏はやっぱりいいなあ。 曲の本当の素晴らしさを教えてくれる。 それにしても、サントリーホールは、よい。 どこにいても、オーケストラが近く感じられる。 妻もすっかり気に入った様子。 さて、西本智実。 彼女の容姿端麗な指揮姿目当てのファンを、 これから自らの芸術性でどこまで引きつけていけるか、今後の活躍に期待したい。 僕のようなしがないコウムインのオジサンも、彼女から勇気を貰った気がした。 もう後頭部が薄くなりはじめた僕が、彼女のようになれるわけはないのだけれど、 僕も頑張ろう、と勝手に思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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