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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:マーラー
当直明けにはまぶしすぎる青空と、透き通った空気。 こういう冬の天気はとても心地よい。 24時間、役所の無機質な建物の中にいた後にこのような天気に巡り合うと、 何かの祝福を受けたように嬉しくなってしまう。 帰宅すると妻がすぐ朝ごはんを作ってくれましたが、 昨日彼女はだいぶ夜更かししたらしく、朝ごはんを食べたらまた寝てしまいました。 なので、独りヘッドホンでマーラーの第3交響曲を聴いています。 むかしはどちらかというと苦手な部類に入る曲だったけど(むしろ第7番の方が親しみやすいと僕は思う)、 このアバド&ベルリン・フィルのライヴ盤に出会って以来、 好んで聴くようになった(そんなに頻度は多くはないが)。 この曲から連想するのは、 無数かつ無秩序に爛熟した生命たちだ。 匂い立つような可憐な花園ではなく、 濃厚な極彩色に彩られたジャングルである。 あらゆる臭気を放つ、猥雑な生命の営み。 そこに清冽な風を吹き込み、大樹の枝の木の葉の裏側までを描いてみせるのは、 マニアックな常識人、クラウディオ・アバドの指揮だ。 こんなに「夏」な曲なのに、冬の透明感を感じる音色の清潔さ。 それを実現するのは、地球上で最も優れた楽器、Berlinar Philharmonikerである。 バスの低音は巨象の歩みのようであるし、木管の高音はさながら極楽鳥の鳴き声のよう。 いつも(当直明けは特に)インドアな僕ですが、今日は外に出たい気分になりました。 第1楽章の動物たちの行進曲のせいか。 あ、ところで、4月から転勤のようです。 話によれば、東京近郊みたいですけど。 引越しの必要性の有無が、いまのわが家の最重要懸案事項です。 落ち着かない日々が続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年01月24日 12時15分37秒
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