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テーマ:恋愛について(2607)
カテゴリ:彼
寒いのを理由に、家から出たくなかった。
出たら、彼とは終わる。 終えるために、家を出なくてはいけなかった。 付き合っていても、離れても、お互いつらいときはどうしたらいいんだろう? でも、きっとこれが最良の答えなんだと私は信じたい。 彼は、私が以前『こういう服は着ないの?』と言った黒のベロアジャケットを着ていた。 やっぱり可愛い彼だと思った。そして、思ったとおり似合っていた。 彼は、『自分で言い出したことなのに…つらい』と言った。 でも、私にはどうしようもできなかった。 『じゃあやりなおそう』と言ったところで、きっと繰り返しになる。 私はずっと笑っていた。ニコニコと。 彼がしゃべらないし、落ち込んでいるから。 『好きな人の前くらい、素直になったほうがいいですよ』とまた言われた。 彼が、これからちゃんと生きていけるのかが心配になった。 彼から言い出したことで、『自分がちっちゃいのがいけないんです』と言っていたけど、 話の端々に、『君が素直にならないから悪い』と言われているようでつらかった。 癒し系の子とのドライブのことを今さら言われたのも意味がわからなかった。 『君の笑顔は気があるんじゃないかと誤解する』とか。 ドライブに行ったのなんて半年も前の、彼と連絡を取り合う前のことなのに… そう言うと、彼は 『僕にとっては最近の話なんです。それだけ時間の早さが違うんですね』と言った。 結局、彼は私のことをまったく信用してくれていなかったんだと思った。 私の気持ちも、まったく伝わっていなかったんだなと悲しくなった。 去っていく彼の背中がすごく小さく見えて、悲しかった。 私だってこんな別れを望んでいたわけじゃないのに、 彼にはまったく伝わっていなかったこと。 それを、伝える術がもうないこと。 『また、飲みにでも行きましょう』と言うと、 『また誤解しちゃうから…立ち直れたら…』と拒否られてしまった。 私の『好き』と彼の『好き』が違いすぎて、 彼にはまったく理解してもらえてなかったという決定打のような言葉だ。 『誤解』ってなんなんだろう。 誘われたから、この子は俺に気があると思い込んだ。 そこはなんとかわかる。 でも、少なくとも、このお付き合いした期間。 私はちゃんと彼を見ていたし、彼のことを想っていたのに、 そのどれもが『誤解』とまとめられてしまった。 それがとても悲しかった。 彼に、手紙をこっそり渡したんだ。 そこには、私なりにちゃんと彼のことを想っていたこと。 そして、『あなたの望む私になれなくてごめんなさい』と書いた。 彼の背中が見えなくなってから、私は改札に入る。 新しい道への第一歩。 泣きそうな自分に渇を入れた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/26 02:42:25 PM
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