月夜に夢を　　

金曜日に誓いをたてたわけだから　本日3日目。
既に我慢も限界に近い。

勉強するもしないも　本人の人生なんだから
その結果行きたい高校に行けなかったとしても　それは仕方ない。
転んで痛い目に合って　わかっていくもんでしょ。
転ぶ前に親が口出してるなんて　過保護すぎ。

恋人にそう指摘され　反省をしたわけで。
転んだって自分が転んだことに気が付かないような娘なだけに
ついつい　ほらほらと尻をたたくような真似をしがちなのだが
確かに私の両親も「勉強しろ」とは言わなかった。

わかってるんだけどさ。勉強なんて言われてするもんじゃないことぐらい。

だけど　目の前で実に呑気にぐーたら過ごしているわが娘を見ると
「おいおい　この間の模試　合格率10％だったんじゃないのか？
いいのか　それで？本気で行きたいと思っているのか？」
とついつい説教を垂れたくなる。

「今日は一時間やっちゃったあ。」とやけに満足げな娘の言葉に
それじゃ小学生の家庭学習時間だよ　と　深々とため息をつきたくなる。

自慢じゃないけど　あたしはもっと勉強してた。（たぶん）

だけど　彼女はあたしじゃない。
そして　あたしと同じである必要もない。


これがまったく他人であれば割り切れるものを。