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月夜に夢を  

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2005.11.12
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カテゴリ:Mother
障害者の手帳には三種類ある。
身体障害、知的障害、精神障害というわけだ。
娘は後者ふたつとも堂々認定されるレベルにあるのだが
知的障害者の手帳(療育手帳とよばれる)を持っていれば
精神障害者の手帳を別に持っていてもほとんど意味がないので 
そちらは申請していない。

施設に入所していると 手帳は施設側にずっとあずけていることになる。
昨日の手続きに必要で借りてきた手帳をふっと見ると
再判定の日付(さすがに有効期限とは書いてない(笑))がとうに過ぎていた。

そうだった。
福祉はとにかく自分から動かないことには始まらないのだった。
ご親切に先方から 
そろそろ再判定の時期ですよ、なんていう通知が来るはずはないのだ。
対して民間の自動車保険なんて最後には配達記録郵便で届くぐらいなのに。

慌てて児童相談所に電話すると
入所している児童については 定期的に施設を訪問しているから
昨夏のそのときの資料を使わせてもらえれば 
申請書を出すだけで済み 娘をわざわざ連れて行かなくてもいいという。
そりゃ助かる こちらはこれから繁忙期だし 
とほっと胸をなでおろしている私に 担当者は言いにくそうに続けた。

「最重度 つまりマルAになってしまいますが」

暦の年齢と実際の精神年齢を比較してその大きさで判定するので・・・
といろいろ説明してくれる。
ああ、もう『発達年齢』とは言わないのだなあ とは感じながらも
申し訳ないが半分聞き流していた。
とっくのとうにこちらは 障害の程度を測ることの無意味さを承知している。
彼女が重度であろうが最重度であろうが 私にはどうでもいいことなのだ。

もし 手帳の更新にまたあそこへ出向き
レーズンが二指でつまめるか とか タオルを持ってきてという指示が通るか とか
あの発達表に沿って いちいちまたやるのかと思うとうんざりだった。
それとも 今度は乳幼児向きではなく
いまの暦の年齢に合わせた別の発達表が用意されて
いちいち あれもできない これもできない と
すべての出来ないことを再確認しなくてはならないのかと思うと
それも 逃げ出したくなるほど面倒くさかった。

軽度が中度に 中度が重度に。
そのたびにざわついてきた胸はもう チクリともしない。



あきらめることと 受け容れることと 何が違うと言うのだろう?





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Last updated  2005.11.13 00:42:29
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