月夜に夢を　　

客先で領収書をチェックしていると
中国への出張旅費精算の中の一群がやけにキラキラしている。
いつもは単色刷りで薄い紙のよれよれしたもののイメージなのに
カラーでなおかつ銀色に光っている部分があるのだ。

「なんか綺麗ですねえ」って感心してると
それはなんと当たりくじ付きの領収書なのだという。

その銀色の部分に隠されていて　こすると見れるそうだ。
おやまあ　まるでどっかのドーナツショップのようではないか。
だが　当選するともらえるのは　皿やら弁当箱ではなく
ましてや切手シートでもなく　れっきとした現金。

へええええええ。

これって立派な消費を喚起する作戦じゃないかしらん。
確か中国は領収書を発行する側が勝手に作ることはできないはず。
つまりそれは国からこのキラキラの領収書を買うということで
じゃあ　この懸賞金を払うのは　誰？

いや　こすってみたかったんだけどね。
とりあえずお客様のだし　出来ませんでした。

出てくるのは番号だけなのかなあ。
ガリガリくんの棒みたいに「当たり」とか書いてあるのかなあ。

ちょっとわくわくする。
宝くじみたいにくじそのものを買うってとこじゃないところが
おまけっぽくって遊び心をくすぐられるかんじ。
日本もやればいいのに。（ま。そんなゆとりはないわな）