月夜に夢を　　

来月に誕生日を控え　運転免許証の更新へ出向く。
平日の免許センターは予想以上に空いていて　まったく並ぶこともなく
受付をし　印紙を買い　視力をはかり・・・とすいすい進んでいく。

あまりにも空いていて　次の担当者が手ぐすね引いて待っているようなものだから
写真撮影のときも鏡を覗き込む時間もなく　ノーチェックで撮ることに。

・・・やっぱり。

講習後　受け取った新しい免許証を見て落ち込む。
ああ違うのよ　こっち側の髪は耳にかけたかったのよ　
さらに言えば目はもうちょっと見開きたかったし　口紅も明るい色に直すべきだった。
もうちょっと綺麗に撮れるはずなんだってば　とか言ってみたところで　後の祭り。
これをこれから五年間公の場でさらし続けるのだ。
最近　本人確認の場面増えたし。

古い免許証も　回収箱に入れずに一応持ち帰ってきた。
そこに写っているのは　五年前のあたし。

変わったのはショートだった髪がロングになったせいだけではない。
肌のたるみだとか　くすみだとか　
写真はあたしに確実に5年という歳月が経った事実を見せ付ける。


努力よ　努力。

ふたつ上のクライアントが　毎日欠かさずフェイスマッサージと筋トレをし
だんな様がＴＶを観ている横で　パックをしているという話を思い出す。

まだ首のしわも無い。今ならなんとか間に合うかもしれない。←前向きなあたし。
五年後の更新まで　いざ勝負。