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月夜に夢を  

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2007.07.06
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カテゴリ:Woman
ここのところ再婚話を聞かされることが多い。
クライアント自身がバツイチで子連れのシングルマザーだった場合もあるし
逆に 子連れの女性を妻に迎える場合もある。
それだけ世の中に離婚が増えているんだなあと実感するわけなのだが
その小さな子供を連れて再婚する女性の存在が あたしに問題提起を迫る。

コイビトは子供が大好きなのだ。
そして 彼は(今度こそ平和な)家庭を求めていると思う。

ひょっとして あたしといることは彼にとって不幸なことなのじゃないか。
こうやって怒らせ 幻滅させるばかりで 付き合った年月ばかりが過ぎたけれど
知り合ったばかりのとき小学生だった娘たちは もうすっかり大きくなってしまった。 
さらにあたしは 雫のいない生活に慣れきって
新しい家庭を築くことに尻込みしている。

今ならまだ 彼は 彼の求める家庭を手に入れることが出来るんじゃないか。
収入だってあたしの二倍。一部上場企業で安定していて申し分ない。
まじめで優しく 博識で頼もしく 健康で 家事も育児も手伝ってくれる。
あたしが言うのもなんだけど 顔だってかなりいけてる方だし
おなかだって最近相当引っ込んで 身体が引き締まった。
彼自身の子供たちの巣立ちも近い。

となれば 小さな子供のいる女性にとっては 相手にとって不足はない。
(使い方を間違ってる気がするけど まあいいや)

かたやあたしは 三十路後半まで秒読みに入って
知り合った頃の輝きは(そんなものがあったっとすれば)既に失われている。
お金と手のかかる思春期の娘と 障害児の娘をもち 条件は相当悪い。

要するに彼はあたしには もったいないほどのひとなわけだ。


それでもあたしといることで 彼が幸せでいてくれるのならまだいい。
そうでないならば 義務感だけで一緒にいてもらっているようなものではないか。

だけどでも あたしは彼が好きなのだ。
出会った頃より彼のことを知って ちょっとそれは、といういただけない側面も知って
それでも あの頃と変わらず 彼を恋しく思う。
愛しい存在であることに変わりはない。つまりは 一生添い遂げたい。

だが どうやら彼はそうではないらしい。
どんどんあたしを嫌いになっていく。それを目の当たりにするのはかなりつらい。
それならば いっそ・・・。



そうやって ここのところ ぐるぐると同じところをまわっている。
もしや痛いのは腰ではなくて 胃ではないだろうか。
あたしが結論を出すまでもなく 彼から宣告される可能性も大なんだけど。


「おまえは 二度と結婚できない。」
あのとき 義兄から投げつけられたまるで呪いのような言葉が頭の中でこだまする。





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Last updated  2007.07.06 23:11:00
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