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月夜に夢を  

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2007.09.22
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カテゴリ:Mother
三歳までに親への恩は返しきる とはよく言ったもので
客先に昨年生まれた男の子が、いま まさにその絶頂期の可愛さを振りまいている。

・・・が故に 帳簿が遅れ遅れになっていたわけなんだけれども。
さすがにこのままだと決算も危ういので
顧問料をUPするかわりに起票などを幾分手伝うことになった。

定期的にお邪魔していると
彼の成長を目の当たりにするわけで その早さにはただただ感心するばかり。 
先月はあんよもおぼつかなかったのが 今日はもう走っている。

虐待のニュースも絶えないこのご時世なだけに
大家族の中で愛情をたっぷり受けて 健やかに育っている彼を見るのはほほえましい。

だがどこかで ちくり と胸が痛む。


コピー機から出てきた紙をとり
「これ お姉さん(←ここが重要)に はいっ て渡してきて」
という指示を聞いて まっすぐあたしに向かって紙を掲げ とことこ走ってくる。

“新聞とってきてという指示がわかるか”
娘の発達検査で何度も受けた その質問が頭の中にぐるぐると回る。
そして そのたびに “No”に丸をつけたことも。

「ありがとう。えらいねえ。お手伝いしてくれるんだねえ。」と微笑む
あたしの笑顔は 不自然にこわばってやいなかっただろうか。


かと思えば 科目印をいたずらしている姿に ふと見とれる。
ちゃんと親指と人差し指でつまめているな、と 無意識にチェックしているあたし。
我ながら 怖い。


だいたい娘のその時期は もう十何年も前のことなのだ。
いまや中学も卒業しようという娘が やっとの思いでようやく獲得したことや
いまだ乗り越えられないたくさんの発達の壁を
フツウの子供がその年齢でやすやすと乗り越えることなど
わかりきっていることではないか。

周囲の何十何百何千という子供たちの成長のひとつひとつに痛みを感じるつもりなのか。
あたりまえに育つ すべての子供たちに?
この先 何年経っても?あたしがおばあさんになり 娘がおばさんになっても?


馬っ鹿じゃないの。

さすがに しくしく泣くほどのものではない。
ましてや「なんで?なんで うちだけ障害児なの?」と号泣するほどでもない。
かすかに感じる程度の痛み。
それでも 
ほかの子供の成長を100%心の底から喜べるためには どうしたらいいのだろう。






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Last updated  2007.09.28 00:01:06
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