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月夜に夢を  

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2009.09.24
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カテゴリ:Woman
先に言い訳をするならば 電車の時刻がぎりぎりでかなり急いでいた。
それに荷物も 書類がたっぷり入っていて重かった。
何より この日は学校のある日で朝から自分の気持ちを高揚させる必要があった。

だが それにしたって。


駅まで向う道 あたしを追い越しながら
ちょっとヤンキー崩れみたいな自転車に乗ったおじちゃんが 振り向きながら

「ねえちゃん かっこいい~」

って言ったのだ。

「は?」一瞬 意味がわからなかった。
だってあたしは よりによってとびきりフェミニンなワンピースで 
今日はどう考えても「かっこいい」系のファッションではなかった。

次の瞬間 そのおじちゃんといかにも夫婦者らしいおばちゃんが
やはり自転車であたしを追い抜きがてら 言う。

「猪木みたい~」

あたしはただ 苦笑するしかなかった。

今まで色っぽい歩き方だと言われたことはあっても・・・。
こんな屈辱は初めてだ。
だが 確かにあたしはそのとき 大股の急ぎ足で ヒールの音を響かせながら
大きなかばんを肩にかけ腕を振る勢いで 姿勢も正しく 闊歩していたに違いない。
客観的にその 「猪木みたいな」自分の姿が 容易に想像できた。
女性らしいファッションであるならば余計 それは奇異に映るだろう。


気をつけよう。どんなに急いでても。ほんとに。





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Last updated  2009.09.29 08:42:20
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