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南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2006/04/18
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テーマ:海外生活(7773)


日帰りが絶対条件のアンカラ行き。しかも子供たちを自宅もろとも義弟エルカンに預けて。
まかり間違っても飛行機に乗り遅れるわけにはいかない。
しかも昨夜は、1時近くまで掃除や片付けに時間を費やしたのに、まだ細々とした雑用が残っていたし、シャワーも浴びそびれた私は、5時半になると自然に目が覚め、寝過ごすのが怖くて、もうそれ以上眠れなくなってしまった。

シャワーをし、完全に髪を乾かした後、気になっていた雑用を済ませる。
そのひとつは、何冊かのガイドブックの中のアンカラのページ、特に地図を中心に必要箇所をコピーしておくこと。
アンカラには、添乗員時代何度もツアーで訪れたことはあるが、大抵アヌットカビル(アタテュルク廟)とアナトリア文明博物館だけをさっと見学し、昼食後は早々にアンカラを発つのがお決まりのパターンだった。
だからアンカラを、まったくの個人で訪れ、自分の足で歩くのは、これが初めてだったのである。

手元にあるガイドブックは、残念ながら2~3年前のものしかなかったが、それでも大まかな地理と交通機関を知る役には立つ。
大使館の書類手続き(受け取り)にはかなり時間がかかるとは聞いていたので、待ち時間を利用して、前々から気になっていたローマ時代の遺跡・遺構を見に行こうと思ったのだである。それでも時間が余るようだったら、民俗学博物館にも。

また、金欠病が慢性化している私にとって、今回のアンカラ行きは痛い出費。できれば交通費もなるべく低く抑えたい。
空港~市内間を結ぶリムジンバス、HAVASが運行されているのは知っているが、HAVASを降りた地点から大使館までは、タクシーしか手がないのだろうか?メトロやバスはあるのだろうか?
電話に応答してくれた大使館の女性によれば、ガル(国鉄駅)からクズライまでバス、クズライで別のバスに乗り換え、大使館のある地区ガーズィオスマンパシャまで。そこからタクシーということ。
とりあえず、あとは行ってから確かめるしかなかった。

娘たちには昨夜きちんと話をしておいたので、特に心配はなかったが、いつもより早い朝食をとりながら、もう一度基本的なことだけ繰り返しておいた。
学校が終わった4時に、エルカンが校門に迎えに来ていること。
学校から帰ったら制服をちゃんと着替えること。
エルカンに手伝ってもらって、宿題をきちんと済ませること。
夜は9時半には寝ること。
私は夜遅くなっても必ず帰ってくるから、心配しないで。何かあったら携帯に電話して、ということ。

朝食の残りを冷蔵庫に、汚れた食器を食洗機に慌てて突っ込むようにして、通常より30分早く娘たちと一緒に自宅を出た。
8時に学校の門でエルカンと待ち合わせにしてあったが、トルコ人にしては時間に正確なエルカンは、すでに来て、学校の警備員と立ち話をしているところだった。
娘たちにもう一度念を押す。エミはナナを教室まで迎えに行って、それから一緒に門まで来、エルカンが来るまでこの門のところで待ってなさいと。
娘たちが中に入ったのを見届け、いざ空港へ向けて車を出発させた。

****

飛行機に乗るのは、およそ1年半ぶり。
今まで飛行機には何百回も乗ったはずなのに、ブランクのせいか、「仕事」への使命感からか、久しぶりに緊張する。
窓側に座るなんて、何年振りだろう?飛行機が飛び立ち、雲の中を抜け、上空に出た時、眼下にはまだ雪の残る2000m級の峰々が見えてきた。
やがて、前方には大きな湖。トルコ第3の湖、ベイシェヒル湖である。

飛行機の中から見たベイシェヒル湖


ベイシェヒル湖を斜めに横切ると、やがてコンヤ~アンカラ間に広がる大穀倉地帯が見えてきた。この辺り一帯は、小麦、大麦、ライ麦、燕麦、甜菜などの栽培が盛んだが、あたかもチェス盤を思わせる大規模農場の見事な俯瞰には、思わず息を呑んだ。

飛行機の中から見た穀倉地帯


アンカラが間近になると、南郊外にはヴィッラ形式のスィテ群があちこちに建設されているのが見てとれた。
そして、最後にアンカラ上空を通過。
右手に緑に囲まれた国会議事堂群、そしてアヌットカビル(アタチュルク廟)、スタジアムとスポーツ施設群などが、あたかも精巧なミニチュアパークを見下ろすような縮尺で眼下に迫ってきた。

飛行機が静かに滑走路に滑り降りる。
長いアンカラでの一日が始まろうとしていた。










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最終更新日  2006/04/21 11:10:08 PM
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