Positive Thinking

最近、何かとニュースに登場する機会が多いペコちゃん。
私はペコちゃんが大好きだ。

子供のころ、ペコちゃんのような髪型をし、
写真を撮ってもらうときはペコちゃんポーズをよくしていた。
東京飯田橋店でだけ売られているペコちゃん顔の今川焼き「ペコちゃん焼き」は
学生時代の私のおやつ。
たくさんの思い出がつまっている。
そして、季節ごとに「お着替え」をし、お店の前に立つペコちゃん。
今でも思わず通りすがりに頭をなでてしまう。
いつもどこかでペコちゃんの存在を目にしてきた。

ただ、残念なことに、不二家の生菓子を食べたことがほとんどない。
ミルキーやホームパイはたくさん食べたけど、ケーキ類はほとんどないのだ。
今思えば、子供のころ、すでに不二家のケーキは「過去の産物」となっていた。
「昔はなんておいしいものが発売されたんだろうって思った」と懐かしそうに話す両親。
私は「不二家のケーキは甘すぎておいしくない」「贈答用には使えない」
と思い込んでいた。

ところが、最近になって、家から最寄のケーキ屋が不二家ということもあり、
不二家のケーキを食べる機会が増えていた。
「すごくおいしい」とは言えないが、思ったよりおいしい。
店内は昔ながらの懐かしさ、温かさがあり、
ケーキのショーケースを眺めている私をいつも楽しそうに見つめる店長らしき初老の女性。
ついつい寄り道をしてしまうお店になっていた。

そんな矢先に起きた不祥事。
もしかしてつぶれてしまうかも・・・と心配になった。
私の中で、不二屋は「あんまり食べないけど、なくなっては困るお店」。
シャッターが下りた不二家はやっぱりさびしい。
なんとか再建してほしいと願うばかりだ。