カテゴリ:懐古趣味的生活行為
月のしずく (文春文庫) [ 浅田 次郎 ] 短編集。読了。 なんだかなあ、思い出してしまうなあ、、と思ったのが初めから2編目。 主人公が、23歳の女性で、パリに留学。父親の仕送り。親に内緒で同棲。 その恋愛の顛末。という話の筋なんだけど。 あたしも、同じ年齢で、留学したけれど、同棲はしていない。 (いいんですよ、同棲してもやることやればね。) なこと、思考の外であった。 キャリアのため、オトコに伍して一人前のデザイナーになってやる! と、勇んでいたものだから・・。 ガツガツと勉強とアルバイト(デザイン事務所)しておりました。 父親の仕送り。。あるはずもなく。生活力も鍛えられました。 小説、、とは分かっていても、性や年齢や、境遇が近いと、 自分事のように思ってしまう。 流人道中記(上) (単行本) [ 浅田 次郎 ] これを読み始めて、無事に?お楽しみなんですけど、。 最初の方の一つの文章が、突然、自分の思い出に繋がり、、。 主人公は19歳の若武者、優秀で剣術も抜き出ている。しがない足軽の家の 次男坊。例により、、養子の口がありぐんと身分の高い与力の家の 婿養子になる。がそこは、、針の筵・・。という場面で。 その文章と言うのが、、以下引用。p34初めの方。 「申し訳ございません」 それだけを言って、深々と頭を垂れた。計らずも父母の本音を知ってしまったからには、たとえ一瞬たりともいたたまれなかった。引用以上。 これだけ。 …あたしは当時、21か22歳だったと思う。 父の再婚相手の継母と話していたときだ。 「あなたも玲子ちゃんのようであれば、いくらでも応援してあげるのに・・」 と、継母がいい、その刹那に、、あたしは、、 裸足で家を飛び出したのだった。(裸足がどこまで続いたかは記憶にないので またそっと自分の履物だけは調達したのかもしれない。) 計らずも父母の本音、、(もうここを出て行って欲しい。)を知ってしまった。 からには、、たとえ一瞬たりとも!(本当に)いたたまれなかった。 そうそう、そんな気持ちだった。と、思い出したのだ。 わかるわー、主人公の気持ち。 と、一日中、思い出しては、反芻。を繰り返した。 (あ、玲子ちゃん、というのは、実家にゆかりの知人の娘さんで 楽器が得意で、イタリアのセントチェチリア音楽院に留学した あたしより少し若い人の事) ともあれ、 今のあたしは子猫の養子先が決まり、ホッとしている。のだけど。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月02日 07時41分37秒
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