テーマ:ブログ20年!(86)
カテゴリ:懐古趣味的生活行為
冷たい視線、が生じた瞬間だった。 人種差別、というのが本当に有るのだと実感した。 半世紀以上前、あたしは、コペンハーゲンで学生をしており、 ミラノからミニクーパーで1人旅してきたマスミさんと、出会ったのだ。 マスミさんは、名古屋の出身。いずれは、お父上の設計事務所を 継がなくてはならぬ。 「遊学」とでもいえるのか?とにかく、その設計事務所から「派遣」されて ミラノ工科大に来ていた。 「PLAZA」をテーマに論文書いてるの、とか言ってたと思う。 そのマスミさんがひょんなことから王立アカデミーで、あたしに出会った。 女性同士、同じ世代、同じ分野、だったので、話が早く、 宿は、、一人で何とかしていたっけ・・。(もう忘れてる) そのマスミさんと、サウナに行った。 あたしも初めてだった。 (サウナは、公立のもので、夜遅くまで営業している) 2人で施設内に居る時、受付のオジサンが、ちょっとちょっと、、と手招き。 タオル巻いたままでナニナニ?と。 「すんませんけど、、サウナ室に入らないでくれる?」 二人で顔を見合わせた。 それって、、どう言う事?とか聞いたと思う。 コペンハーゲンでは、当時から英語でほぼ普通に意思疎通ができる。 聞けば、あたし達は黄色人種で、(やりとりの途中で分かった) もともと、デンマークは、エスキモーの住むグリーンランドもその領土であった関係から、 根強い、人種問題が生じていた。 コペンハーゲンの市民の会話でも、それは容易に知ることが出来たのだ。 受付のオジサンと言い争いになったかどうか、もう忘れているが、 私たちは学生で、グリーンランドから来たのではないです。 などと、話したのかどうか、。ま、 サウナからは追い出されず、時間を過ごしたと、、記憶はそう語る。 誰がそんな事(一緒のサウナには入りたくない)言ったんですか? あそこの、、あの人たち、、と教えてくれて、 そこには、高齢のご婦人2名がぼうっと見えたが。 そのマスミさんとベネズエラから来たカルメン(はアカデミーで同じクラス)とで 東ドイツ縦断車旅をやって、 ベルリンに入るときも、、すったもんだがあった。 こちらは、女3人。 検問所で、通してくれなかった。 相手は、ライフルを背負った係官である。 ま、これとて、 話せばわかる。と思い、話して、、それでよかったのだが、、 (何度も書いているゴメン) カルメンは、ほどなく、、ポーランド人のボーイフレンド、という男性に会えて、 そこで、バイバイした。 (未知なる世界、未知なる経緯、、彼女は一体何者だった??) いやあ、先週の役員会でのある男性からの罵詈雑言。 それであたしは、気がついたのである。 ああ、あれって、、(東ドイツの検問所のこと) 女性差別だったのかしらん、、と、。。 同時に思い出す。 黄色の線が両側に引いてある道しか、通行できません。 インテルタンク、インテルショップ、の表示があるところでしか 買い物できません。と、ドライブした東ドイツ国内。 尿意を催し、 途中でクルマを止めて、そこから見える農家らしきところに トイレを借りに行く。オバサンが、あらま、とあたしをその家の 2階に案内してくれた。 オバサンだったからよかった。女同士だ。 2階の、そのトイレは清潔で、タンクの上に一輪挿しがあり、 お花が美しかった。その窓から見える風景は平和そのもの。 若いときに、こういう経験をしていて、本当に有難いと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[懐古趣味的生活行為] カテゴリの最新記事
|
|