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2024年11月07日
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カテゴリ:情報的生活行為



アウシュヴィッツの小さな厩番 [ ヘンリー・オースター ]​​

一気読了。もしあなたが、人間の、地球上に生きる生きものとしての人間、
について、考えたりすることがあるのなら、必読の書と思います。

中学か、高校の時に、
「夜と霧」-ピーター・フランクルを読んで以来、
世の中にこういう事が起ったことがあると衝撃を受けて以来、
(長い長い時間の休暇ーつまり読書することに時間を割けない―を経てまた出会うみたいな感じだったけれど)折に触れて、この、第二次大戦におけるユダヤ人虐待の問題には、興味があって、関連図書を読んでいます。

この本は、ケルン市に在住のユダヤ系ドイツ人が、1935年のある日に、
一斉に検挙(その人数2011人)されてから10年間、に、
彼らに何が起こったかを記録してある本です。
書いた人は当時6歳で、10年間なので、解放時は16歳。
従って、小さな、とタイトルが付いています。

今までの収容所関連の本と違い、
迫害に関しては解放までの記録が本の3分の2、残りの3分の1は
彼の余生?というと大げさだが、16歳から90歳近くなるまでのレポート。
だから、いかに、精神的に回復して行ったかも読めるので、救われます。

書いた時点では、その2011人の内の生き残りは数人、
本の最後では、彼一人だけが、生き証人となっておられます。

本中、得体のしれない殺戮の夜のことが書いてあるが、
ナチスが43人の収容者を撃ち殺す場面が出てくる。

著者は、その集団殺戮の現場にいるが、仲間の4人とともに
逃げおおせるのだが、後で聞くと、殺戮の理由がその前日、
収容所から一人の脱走者が(生きて)出たことに対する、
それに対する報復処置であったとのこと。

私は、即座に↓、を想起しました。既読だからです。

アウシュヴィッツ潜入記 収容者番号4859 [ ヴィトルト・ピレツキ ]

6歳から16歳まで、という人生の初めの時期に
このような体験をしたということだけでも衝撃であるが、
数々の幸運?とでもいうのだろうか、、にめぐり合わせ、
多くのことを成し遂げられた著者、そして配偶者の方に
敬意を表します。(敬意以上なんだけど言葉が見つからない)





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最終更新日  2024年11月07日 07時19分40秒
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