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テーマ:最近観た映画。(39822)
カテゴリ:映画
原題は、‘ロッキー・バルボア’
今日、観に行ってきた。 還暦を過ぎたシルベスター・スタローンが、今再びロッキーとなって、 リングに戻ってきたのだ。 私は特にスタローンのファンというわけではないが、 かつて‘ロッキー’(1)を観たとき、激しく心を揺すぶられた。 第1作では、 フィラデルフィアでうだつの上がらない4回戦ボクサーをしていたロッキーが、 世界ヘビー級チャンピオンのアポロと、 信じられないようなすばらしい戦いを繰り広げ、 観戦していた全ての人々を魅了したのである。 その奇跡は、売れない俳優だったスタローンが、 3日で脚本を書き上げ、自力で映画会社に売り込み、 低予算で製作した‘ロッキー’が爆発的な興行成績を上げ、 一躍スターとなった奇跡と重なる。 正にアメリカン・ドリームであり、 彼は人々に大きな勇気と希望を与えたのであった。 しかし‘ロッキー2’以降5作目までは、 ロッキーがハングリー精神を失ったように、 1作目を超えるエネルギーは無かったように思う。 ところが、この最終章は原点に戻り、 ロッキーの内から湧き出てくる熱いもの、 挑戦し続ける魂がストレートに表現され、 ストーリーはシンプルでありながら、心にグッと迫るものがあった。 ロッキーは長い年月の間に、多くの良いこと悪いことを経験し、 そして大切なものを失った。 人生に生きる意味を失いかけ、過去を引きずり、 ぼんやりとした日々を送るロッキー。 しかし、あることをきっかけに、 再びボクシングをしたいと切望するようになる。 「人生は、重いパンチだ。 しかし、どんなに打ちのめされても立ち上がり、前に進み続けるんだ」 その台詞に嘘はなく、真に迫りくる。 自分を信じることの大切さを、体現している者の言葉である。 ロッキーの人生は、スタローン自身の人生そのものだといっても過言ではない。 彼(ロッキー、スタローン)の苦しみ、悲哀、 そしてそれを乗り越えようとする勇気やエネルギーに胸打たれる。 そして、最後のボクシングの試合のシーンは、 息が詰まるような緊張と本物の迫力が感じられ、 実にエキサイティングであった。 ‘ロッキー’(1)が上映されたのは30年前だというから、 もはや懐かしのムービーということになるだろうが、 本作を観て古びた記憶などではなく、鮮明に蘇ってきた。 ロッキーのテーマ曲が流れるとワクワクし、力がみなぎってくる。 そして、フィラデルフィア美術館の階段を駆け上がる、 あの有名なシーンが再び観られるのは、感激である。 ロッキーは間違いなく、 生きる勇気と、夢を持ち続ける力を与えてくれるのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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