スイス旅行での珍事件!!
何年か前の事である。定年過ぎの気ままお年寄が多く参加しているツアーに参加していたときのことである。朝ホテルでお昼のお弁当と水筒を受け取り、バスに乗り込む。ユングラウヨッホに向かったいた。ケーブルカーに乗りかえるための時間があと2分しかなくなってしまっていて、若い3年目の添乗員はツアー客を引き連れそのケーブルカーに皆を乗せようとする。バスを降りる途中、一人の70くらいのお医者さんというおじいさんが趣味のカメラのレンズキャップを道路に落としてしまう。その後には私とふたり。おじいさんがのんびり出口をふさぐようにレンズキャップをはめている間に、皆がどっちの方向へ進んでいったか見失ってしまった。バスの出口と反対側のケーブルカーに乗るとは知らず、降りて前方にある電車の方に皆が向かったものと思い、3人、あとを追う。けれど、どこを探しても皆がいない。散々探した挙句、駅員さんに聞いて、反対方向に来てしまった事に気づく。ケーブルカーの乗り場には同じツアーの人は誰もいない。運賃も添乗員が持っている。3人とも言葉が判らないので、駅員さんに伝言も頼めない。日本人旅行客は大勢いたので、それらしき人達を見かけたら、ここにいる事を伝えて欲しいと頼んでは見たものの、伝わったのか伝わらなかったのか?行き違いになっても困ると思い1時間ほど待ったが迎えに来る様子も、伝言をよこす様子もない。待っていても埒があかないので、上に上ってみることにした。ユングラウヨッホの頂上に着く頃、添乗員は残りのほかのツアー客を連れて、降りて行こうとしていた。あのまま私たち3人を置き去りにするつもりだったのか?このあと私たち3人は予定通り、ここで昼食をとり、降りて行って、皆と合流した。当初の予定より短い時間ではあったが、十分見て回る余裕があった。年寄向けののんびりツアーでなぜあんなに急ぐ必要があったのか?また、迎えに来る往復の時間が十分にあったにもかかわらず、なぜ何の対策もせず放っておいたのか?そして誰が言ったかどうして私が英語話せることになっているのか?またお医者のおじいさんも英語ドイツ語判るからどうにかなるだろうって!?おじいさんは道中そんな様子まったく見せずただどうしようどうしようって感じだったし、あとで、添乗員にそう言われて「訛があるから判らないよ」なんて言ってたし、私もぜんぜん判らない。実際3人とも言葉が不自由だったわけだけど、英語しゃべれるんだったら、自分でどうにかできるから大丈夫でしょう。っていうんじゃぁ、ツアーに参加した意味ないじゃない。とってもびっくりでした。あの添乗員は今頃どうしているのか?3年目の若造でパニクッていたのかもしれないが、今頃はもっと適切な対応できるようになっているのかしら?