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カテゴリ:日常
頭と口の回転の早い叔父さんの采配のおかげか早い安い上手いとどこかの牛丼屋のように人気のある鉄工所は常に受注で大忙しで。
仕事仕事に追われてふと機械油に塗れた手を見ると指のところどころに肉刺ができている。元々子供の頃から労働に馴染んでいて元から大して綺麗でもない手なので気にもならないがそれでも肉刺を通り過ぎて胼胝になりかかって痛みをはらむそれらを見ると自分は根っからの労働者なのだという実感がこみ上げてくる。 世の中にはやれアメリカンドリームだやれ儲け話だやれお洒落な仕事だともてはやされる様々な職があるけれど、私は数ある職業の中でも一番地味な部類の作業に向いているらしい。それはコンプレックスでもなんでもなく。ただ、働く事に喜びを感じる人種で良かったと感謝すらしたい心境で、何も持たずに身ひとつで黙々と稼げる事はこれから先、将来の展望についてもそれなりの強みになるのだろう。 産んでくれた父母には色々な恨みこそありはすれ感謝した事はないが、ただひとつ、労働に苦痛を感じない性分に育ててくれた事にだけは感謝している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年01月30日 21時54分30秒
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