|
テーマ:療育現場で働くみなさ~ん(41)
カテゴリ:身近なこと
今回は随分大きい台風らしい。
家のテレビの台風情報を付けっぱなしにして、外では今風が吹き荒れている。 近所には一級河川が流れ、目の前は田んぼが広がっているので、ちょっと恐怖だ。 町の運動会の延期も早々と決定し、ことばの教室の教材作りでもしようかな…。と考えているところ。 私のように教室のあるときだけその場所に行って、講師をするような仕事の仕方はあまりないのではないかと思う。 要するに契約社員であり、要らなくなれば真っ先に切られるし、かといって、日程が指定されているので、一度決まると子どもが熱を出したと言って、突然休むことはできない。 熱のある子どもを職場まで連れて行き、別の部屋で寝かせてもらいながら、仕事をしたことも何度かあった。 どこも、暖かい人たちばかりなのでできることなのだが、 正直教員の時より報酬がよいわけでもないし、これといって保障されたものがあるわけでもないし、かといって代わりもいない。 特に私の住んでいる地域はいない。 ムーブメント教育の権威あるK先生と知り合う機会をいただき、自己紹介するとき、なんといっていいか分からず、「こんなことをしています。」と説明したら、即座に「フリーの教師ですね!」とはっきりおっしゃってくれた。 そうか私は「フリーのカメラマンやアナウンサーと同じ感覚なんだ。」と妙に納得してしまった。そして、嬉しかった。 子育て支援とか療育とか心理発達相談だとか、都会にはあったのかもしれないが、私の住む地域にそのことばが浸透してきたのは、極々最近のことである。 小さい町は常勤では雇えないが、専門職を臨時職員として雇っているケースは少なくない。しかし、そんな宙ぶらりんな仕事の仕方をする人材はなかなかいない。 正直子どものこともわかって、遊べて、心理相談にも乗れて、ことばのことも分かって、発達のことも分かる…ほぼオールマイティーにこなせる便利な人など簡単にいる方がおかしい。 私も時々、何がやりたくて、何が自分の得意分野なのかわからなくなることがある。 教材はほぼ家での仕事である。遊びのアイテムも自前のものが多い。教室に出かけるときは旅の芸人のようになってしまう。 まあ、それでもやっていられるのは子どもが好きだから、やりがいがあるからにつきるのだが…。 K先生はおっしゃっていた。日本では私のような存在のステイタスが保証されていない。アメリカではしっかり保障されているそうだ。 一臨時職員ができることは限られている。権限もない。でも、担っているものは意外と大きい。特に療育に関わるものはそのこどもの将来を大きく左右するものだと思う。 勿論毎日素晴らしい療育機関で日々成果をあげられている、専門職の方もたくさんいるだろう。 でも、大きいところほど抱えている人数も多いだろうし、遠い人には通うのも大変だ。 小さな地域でもっときめ細かくケアできるように、人材の確保とステイタスの向上は大げさでなく、これからの日本に必要ではないかと真面目に思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.10.09 16:02:58
コメント(0) | コメントを書く |
|