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テーマ:療育現場で働くみなさ~ん(41)
カテゴリ:仕事のこと3
今年度ももうすぐ就学前健診と言うのがある。ここどんぐり教室でも悩める季節がやってきた。…といってもその悩みが今始まったわけではなく、ずっと持っていたものが、いよいよ現実になってきたという感じか。
N君は今、地域の学校の特別支援教室か養護学校かで揺れている。お母さんは就学を控えた大事な1年と覚悟を決めて、それまで続けていた仕事を3月でやめられた。それまでおばあちゃんが連れて来てのことばの教室だったが、今年度に入ってから、お母さんと一緒。 N君の様子も明らかに変わった。やっぱり母への安心感って違うんだなあと改めて思う。 教室では早め早めに動くことを進めている。ただ、どちらが向いているかの決断はやはりご両親に任せるのが一番いいとおもっている。 その見極めに、「我が子が一番生き生きと安心して過ごせる場所を見つけてほしい。」と言っている。 まだまだ、子どもの視線で捉えるよりも、近所や親戚の手前、地域の学校を望むことも少なくない。近所の子どもたちと一緒にランドセルを背負って通う我が子を見たいという、親心もある。 私は、養護学校に勤めていた人間だから、中の様子はよく分かる。そこに元気に通っている子どもたちもたくさん知っているから、気持ちに敷居はない。 でも、親は違う。養護学校は隔離された異空間だ。 だから、とにかく自分の目で見てもらう。できれば両親で。 文化祭などで初めて学校に足を踏み入れた親子のほとんどが、その明るさにびっくりする。 逆に特別支援教室での様子への反応は様々である。 体にもちょっと障害のあるR君は、両親が悩んだ末に養護学校に決めた。初めから養護学校という気持ちではあったが、この地域は体に障害がある場合2校から選択できる地域であるので、どちらかにするかでも悩んだ。 R君に初めてあったのは3歳のころ。その頃のお母さんはいろんな療育の場には出て行くが、子どもにあった場が見つからず、悶々としながらも、かといってそれほど熱心ではなかった。 どんぐり教室に初めて来たとき4歳、すでに4回目だった。 しかし、町の言語相談で紹介されたと言う程度だったのか、休みがちだった。それが就学を控えた今年度に入ってから、父と2人で訪れて、がんばろうと言う気持ちに向き始めた。 父ががんばろうとしたきっかけには、4月に放送されたテレビ番組「光とともに」の影響があったらしい。 それからは夫婦でがんばっている。どんぐり教室で出された宿題も2人でがんばり、ほんのちょっとではあるがR君は変わってきた。 今は養護学校のなかでも通常のクラスに入るか、重複のクラスにはいるかなやんでいる。 彼にとっていい方向にいけますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.10.14 11:37:50
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