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テーマ:療育現場で働くみなさ~ん(41)
カテゴリ:仕事のこと3
就学前健診って小学校の普通学級か特別支援教室か、はたまた養護学校か…その選択をせまられている親にとって、高い倍率の学校を受ける気分なのかもしれない。
3年前から関わっていた、その親子は今年度ついに卒業の年を迎えた。 出会った頃に比べたら随分成長した。 保育所でも先生や周りの友達から、何かと声をかけてもらいながらなんとか過ごしている。 だからといって小学校の普通クラスで何とかやっていけるかどうかは不安が残る。 あくまでも特別支援教室という選択肢も持っているべきだとまわりは考えていた。 何度か見学だけでも行ってみたら…。とか 入る前に校長先生に話してみることもできるよ…。とか いろいろ説得はしてみたものの、 「普通学級以外考えてない。」の一点張り。 就学に関しては、親が子にとってどこが一番いいか見極めて、 あくまでも親の気持ちを優先するようになっているので、 それ以上は押せない。 ただできることは、教室でどの部分をがんばらなければ、本人がつらいから、今ここをがんばろうと具体的に提示するだけだ。 そして、教室に通ってからも、彼女は成長した。 お母さんもできるようになったところを一生懸命話す。 「う~んこのまま行けちゃうのかなあ。」 とにかく就学前健診はきちんと受けることをすすめた。 結果、彼女は検査の内容さえ理解できずに終わったようだ。 できないわけじゃない。 ただそばでゆっくり説明が必要だ。 後日校長先生から保育所に彼女の日頃の様子を聞く電話が入ったそうだ。 そして今日就学前ということで検査をしたら、かなり厳しい結果がでた。 これをまともに伝えたらショックだろうなあ~。 でも、このままだと子どもはお客様の状態になってしまうに違いない。 小学校低学年はまだまだグッと延びる時期だ。 彼女はどこに行くのが一番伸びるし、幸せなんだろう…。 正直特別支援教室に行ったからといって、ものすごく伸びるかどうかもわからない。 この辺は小さな学校が多く、教室の人数も少ない。 先生も専門家…というより、普通クラスの先生がただ配置されたという印象もぬぐいきれない。 だったら…。 なんて思っていると、本当に入学してみないとわからない。 ただ、普通クラスでも完全ティーム・ティーチングとか複数担任制でクラスに何人か先生が入ってくれればいいのに。 これ彼女に限ったことじゃないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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